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第223話 お仕置き

小さく声を漏らして肩を震わす俺に気付いた銀ちゃんが、俺の背中に被さり耳に唇を寄せて囁く。 「凛…、どうした?何が悲しい?」 「う…っ、ふぅっ、ぎ、銀ちゃん…ごめんね…、お、怒ってる…っ?」 「ん?なんで俺が怒ってるんだ?」 「だっ…て!ふ…ぅっ、ぐすっ」 俺は銀ちゃんを少し振り向いて、ますます大粒の涙を零して泣き出した。 銀ちゃんが、後ろから俺を抱きしめて頰にキスをする。 「一体どうしたんだ?俺は何も怒ってないぞ?ほら、泣いてたらわからないじゃないか。俺に、どうして欲しい?」 俺は枕で涙を拭いて、震える唇を開いた。 「銀ちゃん…、俺、この格好やだ…。前にも言ったよ…。それからはしてなかったのに、なんで今日はするの?やっぱり、お、俺が…僧正さんから忠告されてた事を、言わなかったから…?俺の不注意で、先生に連れ去られたから…?先生の妖術で、中を……」 そこまで言った時に、銀ちゃんに唇を塞がれた。 「むぅっ、ふぅ、んっ、んぅ、ふぁ…っ」 俺の口内をぐるりと舌で舐め回すと身体を起こし、繋がったまま俺の身体を反転させる。そして、がばりと被さって強く抱きしめてきた。 「悪い…少し苛めすぎたな…。俺は、凛に怒ってるわけではない。勝手に凛に会った僧正や、凛に横恋慕した龍の野郎に怒ってるんだ。でも、おまえに八つ当たりしてしまってたかもしれない…。悪かった。怖かったか?」 「うん…。後ろからするの、やだ…。銀ちゃんの顔が見えないからやだ…。ちゃんと顔見てしたい。銀ちゃん…、まだお仕置きする?」 「いや、お仕置きはやめだ。おまえを泣かしたかったわけじゃないからな。今からはたっぷり愛して、たっぷり中に注いでやる」 「うん…、いっぱいきて」 ふわりと笑って銀ちゃんの背中に腕を回す。 銀ちゃんも目を細めて俺にキスをした。そして、俺の唇を何度も啄ばみながら、ゆるく律動を再開した。

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