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夢3
「あっ、群青……ぁあっ、だめ、そこ……」
「ここ、ですか……もっと、ここ……欲しいですか……」
「あぁあっ……もう、だめ……そこだめ……」
力強い腕が、僕を抱く。快楽にどろどろになっている僕を、群青は優しく酷くしてくれた。彼は僕が気持ちよさそうにしているのが嬉しいのだろう。僕が善がれば善がるほど、その責めは一層激しさをましてゆく。奥を何度も何度も突かれて、もう腰が砕けてしまいそうだ。
「あ……あ……いっちゃう……あぁ……」
「ん……俺も、」
「……はぁッ……群青……きて……あぁっ……」
僕は必死に手をのばす。そうすると群青は僕をぎゅっと抱きしめてくれた。唇を重ねながら、全身を、強く。ぐ、となかに押し込められて、そして群青がなかに吐き出すと、僕のなかにじわりと幸福感がひろがってゆく。
「群青……群青、」
大好きだ。僕は群青のことが本当に好き。あふれる想いを口にしていると、群青はじっと顔をみつめて、優しげなほほ笑みを浮かべた。
「……すごく、幸せそうな顔をしている」
「……だって、……群青に抱かれていると、すごく……満たされる」
「ふふ……恥ずかしいこと言ってくれますね」
おかしそうに群青は笑って、そして僕の胸元に顔をうずめた。心臓の鼓動を聞くような仕草をすると、ぼそ、と呟く。
「あんなに……寂しそうな顔をしていたのが嘘みたいだ。嬉しいです。俺が貴方を幸せにできたんだと思うと」
「うん……ありがとう、群青」
「いいえ……貴方に出逢えてよかった。俺も、貴方から幸せをいただいている」
ああ、君に会う前、僕は寂しい人間だった。人の愛情から逃げていた。人に愛され愛することの幸せを教えてくれた群青を……僕は、誰よりも愛している。好きだ、群青。ずっとそばにいたいよ。
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