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第20話 ハニィカムカム -6-

―……男だが、オメガ性ゆえに濡れ潤むアナルの蜜壷。 真樹の蜜壷からはトロトロと蜜が流れ、甘い香りで俺を誘い込んでる。 俺はその誘いに引き寄せられて、番の脚を開き軟い身体を利用して繋がりが良く見えるちんぐり返しの体勢にし、今から始める行為を示唆する様にアナルに舌を挿し入れ内部を舐めた。 すると俺の動きを凝視していた真樹は俺の脱ぎたてのシャツを引き寄せ嗅ぎながら甘く啼き、全身の赤みを増させて益々息を荒くした。 ……真樹、理性が消えかけてるな……。 番が興奮して理性が消えると判断した俺は、自分の先走りを己のペニス全体に伸ばし、真樹のアナル上を行き来させて蜜液を纏わせた。 ヌチヌチとした温かい液体と粘膜の最終準備の触れ合いに、俺と真樹は愛しさと期待の混じる視線を絡めてお互いを高め確認した。 「―……真樹、良いか……?」 「うん、うん! 透也……とぉやぁ……良いよッ! 僕、良いよぉ……」 そして俺は、甘い蜜があふれ出ている桜色の蜜壷の慎ましい口に、脈打ち滾り膨れた赤黒い棒を真正面から生で挿し込んだ。 ―ぐちゅ……ぶちゅぶちゅ…… 「……ふ……わッ……ぁ、あッ……つぃいぃ……! は……はぅ……ぁ、あ、ぁ……」 「…………はっ……ぁ、くッ……イイっ……」 好き合う同士の求め合う粘膜の擦れ合いに歓喜が生まれ、身体が瞬時に満たされる。 しかし真樹はまだ身体がキツかろうと俺は馴染むまでなるべく動かないで、真樹と一緒にピアスごと彼の乳首を伸ばし捏ねた。 捏ねる度に真樹から喘ぎとペニス先端、締めるアナルから甘い蜜汁が漏れる。 そして真樹が揺れる度に"ぷちゅ、ぴちゅ、くちゅん、ぷちゅぷちゅ"と粘性の水音が聞こえ、俺は試しに真樹に合わせて強めに上から突いた。 ―ぱッ……ちゅ……ン!! 「…………ッ、きゃ……ァ、あうぅ!? はぅう! はうぅうう!! うううぅう!」 ―びゅるッ! びゅる!! びゅー! びゅー! びゅー……! 何と一突きだけで真樹のペニスが白旗を上げ、俺の前で白濁を噴出した。

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