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第24話 Made in Hotel SSS -1-
「あ―――、秋陽 さんに僕の"白い砂糖"大量に食べさせたい」
「……下品ですよ、世良 さん」
う……。一つ下のベータの幼馴染・玖音 の視線が痛い。
真面目そうなお上品眼鏡の奥から、ジト目で僕を見るな!
「世良さんの見た目、全くアルファっぽく無いですもんね。一見、キラキラ"美少女"オメガですよね」
「ぼ、僕は性別は男だし、成人してるし、脱いだらスゴイんだぞ!?」
「あ―――……そっすね。確かにアソコは立派なアルファしてますね。
むしろ超立派過ぎで凶悪卑猥ブツ……そこにアルファ成分全部集中したんじゃないですかァ?」
「玖音の方が下品だよ!!?」
―プ……プルルル……プルルル……
内線? しかも番の秋陽さん専用のコールランプが点滅してる。
僕は社長室に備え付けてる
ちなみに社長は僕!
急いで受話器を掴み、耳に押し当てると愛しいオメガの秋陽さんの艶っぽい声で……
「世良くん……巣で待ってる……」
との声が!!
僕は「はい! 今行きます!!」と勢い良く返事をして受話器を戻し、駆け出しながら玖音に大声を出した。
「玖音! 秋陽さんが発情期に入ったから、僕ら一週間休むね! 悪いけど、調整しといて!!」
「はいはいー。今回も二人とも甘い白砂糖を掛け合って胸焼けしちゃってくださいー」
「当然そーするー!」
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