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第61話 蒐集Ω -14-
射精が終わり失神した悠真からペニスを抜き、軽く身体を拭いてから俺の古着で一番気に入っていると言っていた青いパーカを着せて、強く抱きこんだ。
とても無理をさせてしまった……。ってか、起きて「変態! 近寄らないで!!」とか言われたらどうしよう……かなりショック……。
俺のパーカは余程でかいのか、尻がすっぽり隠れて萌袖状態の悠真。
ちょこんと出た指先を掌で包んで握り、服の上から身体を撫でる。
そうしたら、直ぐに目を覚ました悠真は俺の手を内側に巻き込んで丸くなり、
「先輩、ごめんなさい……僕、我慢出来なくて……お漏らししちゃいましたぁ……!」
と小さく丸まりながら肩を震わせて泣き始めて……ああもう可愛いやら申し訳ないやら……。
「悠真……俺が変態でごめん……! あれ、お漏らしじゃなくて潮吹きだから!!」
「へ!? え? え? し、しお?? 先輩の手で、僕、潮吹き???」
自ら変態と言い、謝ってしまった。
悠真は真っ赤な驚き顔だが、無意識に俺の頭を撫で撫でしてくれた。
あーもー俺の番、優しすぎ!!!
大天使!! 生まれてきてくれて俺の番で有難うレベル!!!
「悠真……」
「せんぱぃ……」
――……もうこのまま抱き締めて今回の発情期の最後の朝を迎えよう。
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