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第66話 白兎祭 -4-

「く……ひィん……! んぁあン……! ン~~ッ!! あッ、あ、ぁあぁっ! は、ぁ、あ、ああ!」 「ッ……ハ、ハ、ハッ……ハ……ハ……る……ぅ……瑠宇、瑠宇ぅ……」 "どちゅどちゅ"と力強くアナル奥へ奥へとと昂って熱いペニスを幾度も穿たれ、僕は嬌声が止まらない。 やっと一つになれる行為に、お互い夢中で交わる。 薙矢の一突き一抜き毎に、僕の中に星が生まれてキラキラと弾ける。 『好き』が溢れて快感に変化し、意識が上手く保てない。 ただ単に好意と快感の交感行為でしかない。 僕は近くにあった薙矢の使用済みフンドシを掴み、濡れている位置を嗅ぎながら口に含み何度も吸い上げ噛み、唾液を飲んだ。 今は巣材の一つとなっている脱ぎたてのそれを、唾液でドロドロにしながら愛している男のペニスを受け、僕のアナルが強く収縮した。 僕の締め付けに薙矢は数度抵抗して抽挿を繰り返して、「出す!」と叫ぶと奥の器の口に熱く膨らんだ先端を強く密着させ…… ―びゅるる! びゅるッ! びゅー! びゅー! びゅーびゅー!! 「んぁン!! んぅ……! は、はううぅ――!!」 「くッ……くぁ、あああぁああぁぁ……!!」 初めて熱い雄汁が僕の器に注ぎ込まれた。 夢中で雄汁を飲む僕のアナル内部にある、オメガの器。 薙矢のペニスが僕の中でドクドクと力強く律動して、大量の雄汁を器に放出している。 とんでもない多幸感と快感が僕の中に爆発的に生まれ、意識が白く飛んだ。 僕、薙矢のを貰ってる。 雄汁を受ける器に連動して、僕のペニスが益々熱くなっていく。 自分のペニスに手を伸ばし、クチクチと棒を弄る。 雄汁を受けながら、次の準備に取り掛かるのだ。 自分のペニスに芯を保つ様に扱きながら棒を出し入れする。 そして焼き切れそうな快感の中、僕は薙矢に注がれ終わるのを待ち……、 「し……神樹棒、抜いて……出したいよぉ! 薙矢ぁ……ン、んぁ、ああっ……漏れひゃぅ」 自己申告した僕の真っ赤に染まり濡れ膨らんだペニス先端から出ている棒の先に薙矢が触れ、意識が集中する。 薙矢はペニスを抜くと僕を開脚ポーズで抱え、御神木の瘤穴の前に立った。 そして僕はその格好のまま、棒をペニスから引き抜いた。 ゾワゾワとした快感が、ペニス奥に作られた液体と共に内部を駆け上がり…… 「んぁ、あああ、あぁぁ……」 神樹棒をペニスの尿道から引き抜いた時に出た白濁を、御神木のせり出している瘤の穴に僕のペニスを挿し入れ内部にぷしゃと放つ。 放ちながら、後方から再びアナルに滾るペニスを挿入された。 ぐぷぐぷと僕の中に挿し込まれる熱く硬い肉棒に、歓喜の吐息が溢れアナルから蜜液が溢れ出た。 そして挿し入れたペニス先端が何か温かなモノに舐められ、包まれベロベロぐちゃぐちゃと忙しない。 不思議な事に一切、嫌悪感が湧かない。 僕は儀式時にこうしてオメガのペニスを弄られるのが当然で、これが最も大切なのだと教え込まれているからだ。 「ンひぃ!?」 でもさすがに神木を挿していた事で緩まり広がっている尿道に、生体的な温かさのあるものが進入して来たのには驚いた。 「ぁあッ……ああぁッ! ンやぁ……ふッ、ふぁ、ぁッ……ん、ンっ」 「瑠宇? 良い締りだ……気持ち良い……ああっ……」 尿道内部を温かなものにヌコヌコされ、僕のアナルが薙矢のペニスに抱きついた。 前後から"穴"を犯されて、僕の快感を求める昂りが増し貪欲に腰を振り始めた。 「ぁ……アナルとおしっこ穴、気持ちイイよぉ……ンあぁん! あ、ぁ――……!」 ごちゅどちゅという粘ついた派手な水音と、僕と薙矢の動物の様な荒い息遣いが回りに霧散していく。 前後の穴を使い、神と人を繋げる神子たる僕。 両方から熱く求められ、歓喜の声が止まらない。

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