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泡沫

青に溺れていた。 それはまるで海のようで、空のようで。 この世界に果てしなく広がるブルーを、この腕で抱いている。 堕ちてゆく。 悠久の青の奥底へ。 抗えないその引力に身を任せて、ただただ沈んでゆく。 そう、それはまるで運命のよう。

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