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第15話

だからそうなる前に抜いたのだろうが、俺は決定的な刺激が足りず自分の手を下肢に伸ばした。 「んっ、あんんっっ……!!」 後ろが物足りない感覚を射精で補えるのか、もう訳がわからない。 俺は自分の熱を握って、乱暴に上下に擦り上げる。 「ひっ、ひぁっ、あっ……あッ……」 とぷりと吐精しても後孔の収縮が収まる気配はなく、俺の背後で泰士がどんな顔をしているのかも知らずに、俺は尻を突き出したまま腰をくねらせた。 「エロい眺め……。秀哉、教室戻れるか?」 「むりっ……、むりだよ……っ」 尻の間の窄まりがひくひくと震え、そこからどんどん体液が溢れてくる。 これでは何かでそこに栓でもしなければ制服も着られない。 「だよな。俺もヤリ足らねぇのかチンコぱんぱんでいてぇ。これは無理だな……サボるかぁ……。俺んち今の時間だったら誰もいないから、俺んち行こう。今から薬飲んでも効くまで時間かかるだろうし、薬効くまで俺んちでヤろ」 「わかった……」 俺は為す術なく甘い香りを放ちながら淫らな姿のまま、泰士が荷物を持ってきてくれるのを待った。 鞄の中に薬が入っている。それを飲めば落ち着く筈。 平常心だ、平常心。落ち着け。心を無にしろ、俺!! 自分にそう言い聞かせたところで、心が無になる筈がない。 頭も心も、エッチしたい!でいっぱいだった。 どのくらい泰士を待ったのか。 長い時間待たされた感覚ではあったが、実際には5分程で泰士が戻ってきた。 空き教室の扉が開き、さっきよりも断然濃いαの香りを吸い込んで、俺は眩暈を起こしそうだった。 「秀哉……、ごめん」 「え……?泰士……?」 そこにはもちろん俺達2人分の荷物を抱えた泰士がいた。しかし泰士の背後に数人誰かいる。 「え……、だ、誰?」 俺は開きっぱなしのシャツを胸にかき集め、見られるわけにはいかないと床が濡れるのも厭わずその場にペタンと座り込んだ。 「ごめん秀哉、俺の他にもαがいたみたい。釣ってきたわけじゃねぇんだけど、釣れた……」 ……は? 逆光で顔がよく見えないけれど、泰士の背後にいる生徒達がこっちを覗き見ている。 よくわからないが、皆一様にスタイルが良いことだけはわかった。 泰士のように手足の長いモデルのような奴もいれば、肩幅が広く胸板の厚い男らしい奴もいる。 何人いるんだ?4人?いや、泰士入れると5人?全員α?この学校、こんなにαがいたのか? どっ、どっ、どっ、どっ…… 急激に心拍数があがり、息が乱れた。 尻がぬるぬるで気持ち悪い。 「泰士……俺、も、無理……、早く帰りたい……」 泰士に言ったのは強がりで、本当は本能的に犯されたいと身体が全身で主張していた。 さっき出したばかりなのに性器がつんと上を向き、床が濡れる程、尻から蜜が溢れている。

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