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「うっ……ん、ぁあっ……」  ローションを付けた氷高の指が、契の秘部に挿入される。はやく氷高とひとつになりたかった契はなかに寂しさを感じていて、そのせいか指の侵入だけでもひどく感じてしまった。びくんっ、と腰を跳ね上げて、蕩けた声をあげてしまう。氷高もそんな契を見て焦れてたようだったが、契のためを思うと急にペニスをねじ込むというわけにもいかず、ぐっと堪えて指で丹念に穴を解してゆく。 「あっ……あぁっ、……」 「……っ」  ちゅぷちゅぷとそこに指が何度も抜き差しされる。どんどん柔らかくなってゆくそこは、氷高の指を抵抗感なく呑みこんで、切なげにヒクヒクと疼いている。優しい指でなかをもみほぐされることに幸福を感じたが、やはりもっと太くて熱いものが、欲しい。 「あっ……」  涙でゆらめく視界に、氷高が映る。  契は視界に氷高を捕らえた瞬間――ぎゅ、と心臓を掴まれたように、胸が苦しくなった。  必死にこらえている、氷高の顔。頬を上気させ、瞳に熱を閉じ込めて、唇から体内の熱をなんとか逃がしている、彼が。あまりにも魅力的で、愛おしくて。苦し気に前かがみになって、それでも契のために丁寧にそこを解している彼が、狂おしい。 「ひだか、……もう、挿れて……はやく、……ひだか……」 「……っ、まだ、……十分に、準備できていないので、」 「できてる、……できてるから、……ひだか……はやく」  愛おしい彼と、早く一つになりたかった。契は氷高の手首を掴み、必死に訴える。  氷高はぐっと苦しそうに目を眇めると、はあ、と大きく息をついた。切なげに懇願してくる契に、理性が崩れ落ちてしまう。指を挿れたソコは欲しがりにきゅうきゅうと収縮していて、氷高の熱を求めている。もう、ここで我慢してしまえば、それこそ契にいじわるをしているようなもの。契の体を丁寧に愛したかった氷高は些かの不安を覚えながらも、本能に従い服を脱ぎ捨てる。 「あっ……、」 「契さま」  肌をむき出しにして、氷高は契に覆いかぶさった。どん、と顔の横に手をつかれて、つい契は声をあげてしまう。天上のライトで逆行になった氷高の顔、興奮でぎらぎらとした瞳。心臓が破裂しそうになって、契は思わず胸元でぎゅっと拳を握りしめた。しかし、まだ鼓動も落ち着いていないというのに氷高は熱いものをソコに当ててきて―― 「んっ――……あっ、……はぁっ――ン、……!」 「……っ、く、……」  ずぶ……、とそれを挿し込んできた。感じた熱で、契のなかはぎゅっと締まり、氷高のものはギチギチと締め付けられる。突然締まったものだから、一気に絶頂まで引っ張り上げられそうになり、氷高はぐっと奥歯を噛みしめて耐えた。ぐぐっと奥に押し込み、契のなかが落ち着くまで、そのまま恥骨を押し付ける。 「ふっ……、ふ、……ひだかの、……あつい、……」 「契さまのなかのほうが、熱いですよ、……」 「そう、かな……」 「ほら、こんなに蕩けて……」 「あぁっ……!」  なかが落ち着いてくると、氷高はぐりんと腰を大きく揺すった。そうすれば契のなかに溜まっていたローションがとぷんと音をたててかき混ぜられる。ふわふわの契の肉壁、絡まるローション。蕩ける、という表現がまさしく当てはまる契のソコは氷高のものに絡みついて離さず、氷高もそのあまりの心地よさに何度も腰を揺すった。 「ぅんっ……! ンッ……! んっ、んっ……!」 「契さま……こんなにとろとろになって、……気持ちいいですか、……俺とのセックス、……」 「きもちいい……あぁっ、あっ、あっ……ひだか、きもちいいよ……あぁっ……んっ、」  ずるんずるんと氷高のものが契の前立腺を大きく擦り上げる。そのたびに契の体はビクッビクッと跳ね上がり、ペニスからはぴっ、ぴっ、と蜜が飛び散ってゆく。その様子があんまりにも可愛らしくて、氷高がピンポイントで契のいいところをペニスの先端でコンッコンッと突いてやれば、契は頬をバラ色に染めながらのけぞった。 「あぁっ、ひだかっ、そこ、そこだめっ……いっちゃう、……いっちゃう―ー……! ひだかといっしょに、いきたいのに、……いっちゃう、……もう、だめ――……!」   「……っ、大丈夫、俺がイくときにはまた、イかせてあげますからッーー……!」 「あぁっ……ひだか――……!」  ぴゅくぴゅくっ、とペニスを震わせて、契は潮を吹いた。氷高ははあ、と熱い吐息を吐きながら、じりじりと熱っぽい瞳で契が潮吹きをしているところを見下ろす。契は潮を吹かされた虚脱感に見舞われながら、それでもまだ火照る体に寂しさを覚えていた。  はあ、はあ、と荒く息を吐く契の体は、自らが吹いた潮で濡れている。乳首にかかったそれを氷高がじゅうっと吸い上げれば、契は「はぁっ……」と甘く甲高い声をあげる。氷高がじっと契を上目遣いで見つめると、潮を吹いてへたりと力の抜けてしまったペニスをゆるゆると撫でてやった。 「契さま、まだ大丈夫ですね? 俺がイクまで、……ついてこれますか?」 「はあ、……ん、……はあ、……もちろん、……だって、まだ、足りないよ……なかに、出してもらわないと、……おわっちゃ、だめ……」 

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