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第12話
「ねえ、そのままだといつになっても終わらないよ?」
単純に上下運動を繰り返すだけの彼の頬を撫でて、わかるよね?と優しく問えば、彼の舌が裏筋を包んだ。それから唇にも力を入れて、両方で扱く。
「んっ、上手。舌も動かして・・あと吸って」
彼は男の言うとおりにして、早く終われ早く終われと心の中で叫びながら目を堅く瞑り、懸命にしゃぶる。
髪を掴んでいた手も取れ、男の陰茎も力を増した気がする。
そろそろだろうか・・。
そんな事を考えられる余裕ができた時だ。
「ん゙ん゙ッ!!!」
彼の胸に手を伸ばした男の指先が乳首を掠めたかと思えば強く摘ままれ、痛みで彼の体が跳ねた。
「口、止まってる」
痛くてそれどころじゃない。
だが、どんどん痛みは強くなる。
舐めなくてはもっと酷くされる。
彼は震える口でフェラを再開させた。
「そうそう。物わかりがいい子は好きだよ」
乳首を摘まんでいた指が愛撫に変わり、男は彼の頭を撫でた。
ジンジンした感覚を乳首に感じながら暫く舐め続ければ、男の腰が蠢く。
「ああ、イキそう・・」
咥内の感覚がなくなりながらも陰茎に舌を絡めて激しく扱けば、男は小さく唸り、彼の咥内に射精した。
喉に叩きつけられる精液に吐き気がしたが堪えて全て受け止めると、男は彼の顔を退かした。
「気持ちよかったよ」
早く吐き出してしまいたい。
彼はそう思ったが、男は甘くなかった。
俯く彼の顔を上げさせると、唇の間に親指を差し込み下の歯に引っかけ、強引に口を開けさせた。
「んっ」
喉奥に流れ落ちてしまいそうな精液を阻止するように舌が蠢いている。
「見ててあげるから全部飲んで」
精液を飲め。
そう言われて彼は小刻みに頭を振った。
口の中にあるっていうだけでこんなにも不快なのに、それを体内に取り込めなど出来るわけがない。
段々と唾液も溜まってきて苦しさが増す。
「じゃあ無理矢理しかないね」
待っても一向に飲もうとしない彼にしびれを切らした男は、彼の鼻を摘まんだ。
「がっ、あ゙ッ」
酸素を奪われ彼はシーツをぎゅっと掴む。
堪えて堪えて、限界まで堪えたが、男の手が離れることはなく、彼は苦しさに負けて精液を喉奥に流し込んだ。
大きく喉を鳴らし喉仏が上下に動く。
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