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第16話
舌が熱くて堪らない。
まるでそこが心臓にでもなったかのように、ドクドクと脈を打つ音が智紀の頭に響いていた。
「腫れが治まるまではちょっと辛いかも知れないけど、そこが落ち着いたら次はここにも開けてあげる」
智紀の首筋を啄んでいた唇が胸へと移動し、乳首に触れると男は口を開きそこに歯を立てた。
「いっ!!!あ、ああ・・」
上の歯と下の歯をギリギリと擦るように噛まれ背中が反る。でも、直ぐに舌で愛撫されて痛みが快感にすりかわった。
「あとはここにも」
男が上半身を起こすと、陰毛の上にだらりと萎えている智紀の陰茎を掴み裏筋を親指の腹で擦った。
「そ、そんな所っ無理だっ・・無理っ」
あれで陰茎を貫かれたらどれほど痛いか・・。
今さっきの痛みが鮮明に蘇り、智紀は声を震わせ涙ぐみながら訴える。
「可愛い、泣いてるの?そんなに怖い?」
智紀の泣き声に興奮し、堪らず抽送を再開させた男は、顔を隠している智紀の腕を退かして汚れた顔を見ると、更に高揚したように腰を激しく振りだした。
「あっ、あっ!やだっ、いやだぁっ」
「大丈夫、智紀の事は俺が一生面倒見てあげるから」
愛おしそうに智紀を見つめた後、男は口づけをした。
開けたばかりのピアスホールが痛み血が滲む。
痛い痛いと頭の中で叫ぶのに、突き上げられる体内が気持ちいいと体が勝手に悦んでしまう。
もう、訳がわからない・・・。
痛みと快楽を同時に味合わされ続ける智紀の体はビクビクと震えていた。
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