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第21話
「ああ゙っ」
焼けるような痛みに智則の目が見開き赤くなるとじわりと涙が溢れてきた。
反射的に腰を引こうとするが、陰茎の根元を握られているため無意味だ。
「大丈夫。智則が勝手にイきまくったから尿道に精液が残ってて滑りがいい」
銀色の棒を指先でクルクルと回しながら、容赦なく差し込んでいく。
自分のこんな姿は見ていたくない。
頭ではそう思うが、凹凸が飲み込まれていく先から智則は目が離せなかった。
「いい子だね」
末端に付いていたリングを陰茎のエラにひっかけると、男は握っていた手を離し、智則の姿をまじまじと観察した。
自分の腹の上で大股を拡げ、尿道にプラグを刺し、ガチガチに勃起させながら泣いている。
股間が盛り上がる感覚に男は微かに背筋を震わせた。
「もっ、頼むから取ってくれッ」
「ああ、約束は守るよ」
懇願された男は智則の肩を押しやりながらベッドに押し倒すと膝を抱えて後孔に埋まるエネマグラを掴んだ。
智則はシーツを握りしめ、襲ってくるだろう快感に身構える。
後孔がよく見るように膝を押しやった男はゆっくりとソレを引き抜きはじめた。
「あはは、凄いね。引っ張ると吸いついてきて。抜いて欲しくないのかな」
「ち、違うっ」
少し引っ張り手を離すと勝手に飲み込んでいく様子に男はニヤつきながら繰り返す。
「自分で息んで出してみる?」
男の提案に、智則は慌てるように頭を横に振った。
「まあ、それはまた今度のお楽しみに取っておこう」
男の手に力が入るのを感じると、エネマグラは一気に体外へ引っ張り出された。
声にならない刺激に智則は息を荒くして、拡がった穴をひくつかせた。
「気に入ってくれたみたいだね。今度はアレを挿れたまま出掛けようか」
やっと解放された安堵の中にまた不安がよぎる。
きっと・・いや、絶対・・この男は実行に移す。
情けなく溢れてくる涙を拭っていると、生温かい感触にピタリと涙が止まる。
「なに・・」
「なにって、セックスだよ。挿れるよ」
「む、無理───ッ!」
エネマグラで解されていないその先を男の陰茎が一気に刺激し、背筋を這い上がってくる快感に、智則の頭が仰け反った。
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