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第25話
智則は拒否するように必死に頭を振るが、男は顔を上げようとはしない。
「いずれはここにも開けてあげる。俺のシルシ、いっぱい付けてあげるから」
筋を舐めていた男の舌が尿道を抉る。
そんな所に穴を開けるなんてあり得ない。
数日前、舌に開けられたときの情景と痛みが蘇る。あの時のように、あの鋭利な器具で性器を貫くのか。確実に気絶するだろう。
己の許容範囲を超えている。
智則は眩暈を覚えながら背筋を震わせた。
「その時は特別なピアスを用意しておくよ」
智則の陰茎を舐め終えた男は立ち上がりボディーソープを手に取ると、智則に手を差し伸べた。
「ほら、綺麗にしよう。それからピアスを開けてあげるから」
恐る恐る男の手を取った智則は立ち上がり、バスルームの壁に手を突いて背後から男に体を洗われた。
体を這う手が離れるまで智則は歯を食いしばり声を堪えた。
体を適当に拭かれて寝室に戻ると男はベッドに上がり、枕元に浅く座ると自分の腰骨を叩いた。
「おいで智則」
意味を理解した智則は戸惑ったが、ジッと見つめてくる男の視線に逆らえるわけもなく、ゴクリと唾を飲み込むとベッドに上がり、男の体に跨がった。
「そう。いい子にしてれば痛い事なんてなにもないんだよ」
満足そうに微笑んだ男は智則のうなじを捕まえると引き寄せ、優しく気持ちいいキスをした。
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