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第28話

ニードルの鋭利な先が近づくにつれて、智則の鼓動は異常なほどに速くなっていった。 無理だ…本当に…これ以上はっ…。 植え付けられた恐怖を飛び越え、智則は咄嗟に男の手首を掴んでいた。 寸での所で男の手は止まった…。 この状況下でまず自分を落ち着かせるように大きく肩を上下させて息を吐く。鼓動が少しゆっくりになったのを感じていると、途端に我に返った智則はハッと顔を上げた。 ジッ…と、こちらを睨む冷たい目。 ヤバいと思い、手を離したがもう遅い。 男は躊躇いなくニードルを筋へ突き刺した。 「あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」 智則の目頭が熱くなると、ジワリと涙が溢れてきた。 落ち着いていた呼吸は先程以上に荒くなり、受け止められない現実に涙をこぼした。 「優しくしてやりたかったのに」 男はそう呟きながら手際よくピアスを取り付けて後始末をした。 一部始終を見ていた智則は、自分の性器に開けられたピアスを見て何度も謝りながら泣いていた。 「わかればいいよ。でも、絶対に取ったらダメだよ。自分で取るのも、他人に取らせるのも。いいね?」 智則の陰茎を掴み、裏筋を親指で扱きながらピアスを見つめて男は念を押した。 智則がわかったと頷けば、漸く男の表情が晴れた。 「痛いのも我慢できたし、後は気持ちいいことだけにしよう。後ろだけでイけたら今日は終わりにしてあげる」 男は立てていた脚を踏ん張り、智則の尻朶を鷲掴むと腰を突き上げた。 「はっ、あ、あっあっ」 いい所に当たるように智則も腰をくねらせば、快感が一気に増幅する。痛みより気持ちよさで開いたままの口の端から涎を零しながら限界を知らせていた。

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