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第11話 反省。
「俊さん、……何故叶さんが貴方の寝床で寝てるんですか?」
小雪さんが買い物から帰って来て、俺の寝床で疲れきって寝ている赤ずきんちゃんを見て……勘づいたんだろね。
「……あはっ、あははは……、なんでか疲れて寝ちゃった」
「貴方はまた叶さんに『してはいけないこと』をしましたね?!」
狩人より怖い形相で、俺を見る目さまるで悪魔だった。
「やだなぁ、少しじゃれただけ……」
「嘘ですね。叶さんの足に爪痕があるのを私は見逃しませんよ!!俊さんは今日は夕飯抜きですっ」
そう言われて、家の外に閉め出された。
……フツー好きな子、好き合ってるもの同士が一緒にイチャコラしたら何が悪いのか、俺にはイマイチ分からなかった。
野良オオカミのとき、よく雌オオカミにナンパされて交尾に及んだ。
でもキモチイイフリして腰を振ったけど、中出ししてない。
「……中出しがいけないのか?」
「オオカミさん」
俺が呟いたと同時に、家の扉が開き赤ずきんちゃんが出てきた。
「赤ずきんちゃん。……もう身体はダイジョーブ?」
「腰が少し痛いですが……」
彼は腰をトントンと叩いていた。
それが何故かエロくて……ヤりすぎたと改めて反省した。
「赤ずきんちゃん……、俺いつもヤりすぎちゃってごめんね」
「謝らないでください。私はオオカミさんに会いたくて、ここまで遊びに来てるんですから」
赤ずきんちゃんは可愛らしい笑顔になった。
「でも俺はキミを見るとすぐに二人きりになりたくなるんだ」
「奇遇ですね!!……私もです」
「ということは……赤ずきんちゃんは俺と交尾しに来てくれているということ?!」
「違いますっ!!私はオオカミさんに会いたくなるんです」
違うのか……。
俺は内心ショボくれた。
「……私これから帰るのですが、オオカミさん送ってくれませんか?」
「夕メシ食べてかないの?」
「オオカミさんと歩きながら少しお話がしたいんです」
彼は『行きますよ、オオカミさん』と、俺と手を繋いでくれた。
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