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第13話
朱「……なに?……」
玲「そこ、じゃまなんだけど……」
朱「あー、はいはい、すみませんね、どきますよー」
玲「………………………………」
おれはどいてやったのに、こいつが扉を開けて中に入ろうとしなかった……
なんだよ………………
俺は睨みつけてやろうと思い、そいつをみたら
朱「…………な、なに??」
玲「いや………………自分の体、大事にしろよ」
……………………は?
そういって、彼は教室に入った
な、なんなの!?俺を心配したフリ?的な?
いやいや、要らないし…………
なんだよ…………心配しなくていいんだよ……
俺は、俺は……………………
………………………………
東堂に遅れて俺が教室に入る
するとクラス内がザワザワと騒ぎ始める
声を聞くと…………
?「おい、あいつら……」
?「あぁ、一緒に登校したのか……?」
?「と、東堂くん……?どうしたのかな……」
?「仲直り……したとか…………?」
んなわけねぇだろ!?
ふざけんなっ!!!
俺がガタンっと大きな音を立ててイスを動かすと、みなシーンとしなんでもなかったかのように動き始めた
俺達が仲直り??はっ、ありえないだろ
俺がこいつのことを嫌うならまだしも、好きになることなんてない、絶対にだ……!!
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