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第23話

玲「藤原……ふーじーわーらっ!!」 朱「ひゃいっ!!!」 玲「ははっ、家ついたぞ?可愛い返事だな~?」 ぼーっとしているうちに玲の別荘についたようだった…… いつの間に………… 玄関の扉を開き、自分の靴を脱ぐために俺を玄関に下ろした玲……………… 朱「っぁっ………………っく………………」 玲「どうした?!いたいか?やはり……」 朱「たいしたこと……ない…………大丈夫……」 すると玲は俺のセリフを全く信用していないみたいで 大丈夫という言葉を無視し、驚きの爆弾発言をする……………… 玲「やはり、お前の彼氏を呼んだほうがいい……」 朱「っえ?…………か、彼氏?」 俺がだれのこと……と聞くと ありえない、という顔をして玲がこちらをむいた 玲「誰って……一週間前くらいにラブホから一緒に出てきた人 彼氏なんだろ??」 言っている意味がわからなくて少し考え込む………… 誰だ…………一週間前……いっしゅうかん……まえ…… あ、あのお兄さんだ………… 朱「あの、お兄さんのこと?」 玲「そう、付き合ってるんだろ? 迎えに来てもらえ、電話するか?」 笑顔でそういう玲にツキンツキンと胸が痛む………… どうしてそういうこというの…… 俺と今付き合ってるのはお前だろ…… やっぱり…………3週間付き合えっていうのは……遊びだったのか…………? 触れてくれなかったけど……幸せだったのに…? 愛されていると……思ったのに………… …………なんだ…………結局こいつも、俺を捨てるのか……………… 今回は本気になりそうだった………… ………玲は…………とても優しかったから………… けど、やはり誰も僕のことなんか愛してくれないんだ………… 玲のそれは………………ただの同情だったのか…… 玲「藤原?!どうした……彼氏と別れたのか?」 朱「なんでもないよ、離れて………… 彼に……連絡するから……………………」 玲「あ、あぁ………………」 気づいたら涙が溢れて止まらなくなってしまった………… そんな俺の様子を見て、彼氏と別れたのかとほざくこいつを殴りたくなる………… お前のせいだ……お前のせいで泣いてるんだよ……………… バカ……きづいて………… どうして俺に同情したの…… どうして俺と付き合おうなんて言ったの…… どうして……どうして………… 愛してるような態度をとるの……………… 突き放して、とことん、地獄の底まで突き落とすように……絶望させてよ………… お願い、僕を嫌って…………とことん突き放してよ………………

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