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第25話(Side玲)
最近……俺はおかしい…………
藤原朱雨……彼を見ていると
胸が苦しくなる……だが、その苦しみは辛いものではなく幸せなものなのだ……
こんなことになったことはなく、とても戸惑っている…………
この気持ちの理由を知りたくて、兄貴の経営しているBARに行く…………
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直「おー、玲じゃないか
どうした?」
彼は東堂直哉[とうどうなおや]
俺の兄だ…………
玲「兄さん、相談があって………………」
直「んー?どうした……?
お前が悩み相談なんて珍しいな
ちょっと待ってろよ?」
バーテンである兄はお酒を作っている手を止めると
俺をカウンターの前に誘導し
自分も目の前にスタンバイする…………
兄の聞く準備ができたところで
俺はボソボソと相談をし始める………………
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玲「……ってことなんだけど…………
兄さん?ちょっと、なにその顔」
話し終わって兄の顔を見ると
ニヤニヤと気持ち悪い顔をしてこちらを見ていた……
すると、兄は爆弾を落とす………………
直「玲、それはな、恋だぞ?お前」
玲「………………は?」
こ、恋だと……?
ありえない…………俺が……藤原を……?…………
直「ありえない~って顔してるな」
玲「ありえねぇもん…………」
直「んー、じゃあ、想像してみろ?
お前がもし弓道で全国優勝したとしよう
1番に誰に伝えたい」
玲「………………………………ぇっと…………」
浮かんだのは………………
よかったな!と笑顔で言ってくれる……藤原だった………………
そ、んな………ありえない…………
あいつは俺に笑いかけたことはない…………
なのに……なんでそんなに笑顔が浮かんでくるんだ…………?
というか…………一番最初に藤原が浮かんだってことは…………
俺は藤原が…………好き……………………?
戸惑ってあわあわしていると…………
兄にポンッと肩を叩かれる………………
直「お前、自分の顔あとで見てみ?
真っ赤だぞ?」
兄は俺の顔を指さしぷぷっと笑う…………
そ、そんなっ………………
……頬に手を当てると……火照っている…………
俺は…………本当に……?………………
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