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第26話

あの後、さんざん兄やお客さんにからかわれた………… どんな人だ、見た目は?など聞かれ 恥ずかしくなった………… 藤原は……かっこいい 見た目は可愛いのに人を引っ張る才能がある 見た目が好きだからそばにいるという理由の俺の友人に対し 藤原は実力で仲間を見つけていった………… 運動神経、頭の良さ、容姿……全てが上位クラスだ………… 俺と藤原は犬猿の仲だが 俺はあいつのことは最初から嫌いじゃなかった なんかよくわからないけど、いじめたくなるやつだった……………… まさか……好きだなんて………… とぼとぼしながらBARを出ると 目の前のホテル街に目を向ける そこには尻を触られている女、谷間を見せびらかしている女など モラルの低い奴らばかりだった…… こんなとこに来たがるやつの気が知れないな…… ……………………………………ん?? あるホテルの前によく知っている顔が見える…… ………………藤原……?? いてもたってもいられず、確認するためにそのホテルへと向かう………… 近づくと、やはり藤原だった………… どうして……ホテルから………… やはりそういうことなのだろうか………… 胸がズキンといたんだ………… ……相手がいたのか………… 嫌だ…………絶対に渡すものか……………… 先に好きになったのは俺だ………… そう思い……藤原にちょっかいをかけにいった………… 玲「…………藤原??」 そう呼びかけると彼がこちらをむく 俺と目が合うとあからさまに嫌そうな顔をし、後ろをしきりに振り向き相手が出てくるのを待っている様子を見せた………… そんなに…………好きなのか……………… 渡すものか……そう思い彼の腕をつかみ、とにかくこの場から離れさせようと思ったその時……………… ?「連れになにか用?」 そう、力強く腕を掴まれた………… バッと顔を上げると温和そうな顔をした黒髪黒目の真面目そうな、優しそうな男がいた…… こいつが…………藤原の………………? 第一印象は……俺とは正反対なやつ……だった 全くタイプが逆だ、髪を染めた俺、切れてばかりの俺、好きなやつは虐めてばかりの俺…… 対してこいつは多分、たっぷり甘やかすタイプだろう………… くそっ………………胸が……張り裂けそうだ………… その後もなんとかして藤原を引き留めようとしたが………… 彼氏の腕に腕を巻き付け、嬉しそうに帰っていった……………… 玲「………………藤原…………」 その光景を見た時、俺は藤原がとても、とても欲しくなった………… なんとしてでも手に入れたい………… そいつは……俺のだ……………… こうして、俺は……藤原を俺のモノにするために計画を立てていく…………

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