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第27話

次の日……教室の前で俯いている藤原を見つけた………… 話しかけて一緒に教室に入った瞬間、みんながざわざわと騒ぎ出す…………そりゃそうか……あんなに喧嘩ばかりだったヤツらが一緒に登校したんだもんな………… そんなふうに他人事に思っていると藤原がダァンと大きい音を立てて机を蹴ったあと、教室を出ていってしまった………… やはり……一緒に入るべきじゃなかったか…… だけど……これだけで諦めるわけにはいかない………… なんとしてでも、お前を手に入れてやる…… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1時間目が終わった……なのにまだ帰ってこない藤原………… そんなこと……いつもの事なのに…………気になって仕方がない……………… 玲「すまない、先生に保健室にいると伝えてくれないか?」 A「う、うん!いいよ、伝えとくね」 隣の席の女にそう伝えると、俺は藤原を探しに学校内を歩き始めた………… だが…………どれだけ探してもいない…… 残ってるのは……屋上か………………? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 屋上の扉を開けようとすると………… 朱『…………んぶ…………んぢゅっ…………』 ?『…………っあ…………いきそうっ』 気持ちよさそうな男の声がした………… 藤原…………またか……………… 誰にでも体を開くと、噂は聞いていたが………… ほんとに開くんだな………………くそっ…… イライラしたまま、ガァンと扉を蹴り開ける ポカーンとした顔の男と恨めしそうな顔の藤原………… 藤原は口の端からよだれを垂らし男のものを咥えたままだった……………… そんな姿に舌打ちをしてしまう………… そんなやつのを咥えるな………… 誰にでも体を差し出すな………… …………俺だけに……して欲しい……………… 早くも……無理矢理にでもこいつを手に入れるという決心が鈍りそうになった瞬間だった……

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