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第41話

Side玲 朱「ん…………ゃ………………っひ……」 玲「…………藤原?」 小さく、藤原の悲鳴が聞こえた 時計を見ると、夜中の2時半 どうしたんだろう………… 気になり、ソファからベッドにうつる 朱「…………なさい…………ごめんなさい…………」 ひたすら誰かに謝る藤原………… 涙をポロポロこぼす姿に、胸がこれ以上ないくらい痛む………… 泣くな…………1人で耐えようとするなよ………… 小さく体を丸めて、何か怖いものから耐えようとする藤原……………… 見てられず、無意識に抱きしめる 朱「っひ…………」 玲「大丈夫……大丈夫だから…………」 ビクッとして俺を押し退けようとする藤原の手を優しくつかみ、俺の背中に回させる そして、優しく背中をトントンと叩き、落ち着かせる すると藤原はもごもごと口を動かすと、すりすりと俺の胸に頬ずりをし、俺の背中をキュッと抱きしめる その姿に胸が違う意味で痛んだ…… ……可愛い………はぁ……諦められるかな…俺…… そのまま落ち着かせるように、優しく優しく背中を撫でる しばらくすると、荒れていた呼吸は落ち着き、すぅすぅと静かな寝息が聞こえてきた ………………落ち着いたか…… 熟睡したのを確認し、離れようとするが………… 玲「…………まじか…………」 朱「んんっ…………ゃあ…………」 ぎゅうっと俺を離さない藤原 離れようとするとクチャッと顔を顰める…… ……どうやらこのまま寝るしかなさそうだ…… 早々に諦めて藤原の横に寝付く 俺を抱きしめたまま離さない藤原 いや……自分が抱きしめるよう、誘導したんだが………求められているようなきがして………勘違いでも嬉しいものは嬉しい………… 背中を撫でながら、彼のことをしばらく見つめる 朱「……い…………すき…………」 寝言でそう聞こえた………… ……心臓が……止まるかと思った……………… 一瞬、……玲…好き………… に聞こえた そんなわけないのにな………… サラサラの髪を撫でながら、柔らかそうな頬にキスを落とす 玲「俺も好きだよ……朱雨」 …………どうか……今夜だけは………… 勘違いじゃないと……思わせて………………

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