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第49話

Side朱雨 朱「っふ………ぅっ……やだ……… 玲ぃ………………ぅぅっ………… ………いやぁぁあぁぁぁっ!」 明「藤原さん! 離れて!」 医「心肺停止! 今すぐ緊急に入れて!」 看「は、はいっ!」 朱「やだぁぁあぁっ! れいぃっ!れぇぇえいっ!! いかないでぇえぇぇぇぇっ!」 玲…………ごめん………… もうあんなこと言わない………… 嫉妬もしない………… 生意気なことも……言わない………… もう……好きなんて……思ったりしないから…… 帰ってきてよ…………………… 扉の向こうに消えた玲は……………… 血だらけで、ボロボロになっていた……………… どうしてこんなことに……………… この事件は……2時間前に起きた……………… ・・・・・・・・・・・・・・・ 朱「れ、玲…………泣いてた…………」 玲が出ていった扉を見つめて、どうしていいのか迷っていた 追いかけるべきなのか………… でも、彼を拒否した俺に……そんなことする権利なんてない……………… 傷ついたのは……彼なのに……………… なぜだか涙が止まらない……………… 後悔ばかりがおしよせる…… 傷つけた…………泣かせた………… なにが悪かった……?………… 俺が…………傷つけた……………… その事実に胸が張り裂けそうだった………… 朱「っ……ふ………んぁぁ…………ふぅっ……」 ポロポロと涙が止まらない 声を抑えようと枕に顔を埋める…… 埋めると彼の匂いが鼻いっぱいにひらがる…… 玲…………すき……大好き………………愛してるの…… 愛しさが溢れてたまらない………… もう無理…………抑えられない………… ……ごめんね……玲………… 迷惑なのはわかってるの………… けど…………玲に伝えたい…………たとえ、もう嫌われていたとしても……………… 俺の気持ちを…………………… そう決心し、ベッドから立ち上がり扉に向かった……………… そんな時だった………………

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