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第22話《初撮影(ショサツエイ)》
アキラは暗い夜道…
寂しく自宅を目指して歩いていた。
バス停に降りた時は数人大人がいたのだが、皆、四方に帰り、今はひとりきり…
それでも恐がる様子など見せないようにして歩いていたが…不意に誰かがついてきているような感覚が…
アキラは後ろを気にしながら少し速足になる。
しかし、丁度、細い十字路を曲がろうとした瞬間…
「捕まえたッ!」
男の声と共に、大きな手でアキラはガバッと口を抑えられ…
身体ごと抱えられ連れ去られる。
「ッ!!」
いきなりのことにアキラは驚いて混乱する、それでも抵抗しようとするが…びくともしない。
すぐ大きな車の中へ投げ込まれる。
「うっ!?」
投げられた場所にはクッションがあり痛みはないが…予想もしない展開に自分が置かれている状況が把握できないでいるアキラ。
出そうとしても声すらまともに出ない。
「はい、いらっしゃい!つーか、マジガキじゃん…本気かよ」
もう一人、車で待っていた男が、アキラの腕をヒモで拘束しながらぼやいている。
「こんぐらいじゃないと犯しがいがないだろ!何も知らない純粋な心を壊す時の快感…震えがくるぜ」
あとから乗り込んできて答えているアキラを連れ去った男。
BOUSの新人候補へ初撮影役…レイプ撮影専門のナオ。
「ナオさんはそういう趣味だから…フツーは引くって」
もう一人は引き気味に呟いている…ネームはオキ。
「いーから、やるぜ!オキ!俺らがやらなくたって、こうゆう奴はいずれ餌食になるんだからな…夜道の一人歩きは、こういうことになるって思い知っていいだろう」
ナオはアキラにじりじり寄りながら、楽しげに笑って言う。
「今回も楽しませてもらうぜ…」
アキラの履いているものをずらそうと手をかける。
「…や、なにす、嫌だ…」
アキラはびくっとしてやっと声を出す。
あかの他人…言っている事も理解出来ない。
「恐いか?助けを呼んで…泣き叫んでいいぜ?誰も助けちゃくれないけどな…」
ふんと鼻で笑って無理矢理アキラのズボンをぬがしてしまう。
そしてアキラのふとももを内側へ撫でるナオ…
「…っ」
固まっているアキラの表情を楽しみながら触っていく…
「なかなか選ばれないんだぜ、普通では体験できないことをそのトシで出来るんだから…ラッキーだと思いな!」
そんな勝手な事を言っているナオ…
「い、触るな…っ」
恐怖心に強張る身体…
かすれぎみに…必死に声を出すが、余計男を喜ばせるだけだった。
ナオの手は休むことなく…アキラの衣服を剥ぎ取りながら、小さな身体へいやらしく触れていく…
ついには全裸にされてしまうアキラ。
「ほーら、その格好で逃げれるかな」
遊んでいるように話ながら…アキラの腕の拘束を解く…
手首にはすでに赤く拘束のアトがついている。
「いやだっ、何でッうそ…だッ」
首を振り、足をバタつかせるアキラ…
アキラの許容できる出来事の範囲をとっくに過ぎていて…混乱も頂点になる。
「お前が、そうゆう姿だから選ばれたんだよ…ハーフは初めてじゃねーか?綺麗な瞳じゃねーか」
ナオはそう褒めながら…
瞼と頬にKISSを落とし、さらに震える唇へ覆うようなキスをする。
「ぅっ…!?」
「…ファーストキス頂き…だろ?これからお前の全てを頂くからな…だから初撮影はぞくぞくする」
アキラに乗り掛かるようにし笑うナオ…
汚れないものを犯す喜びに…欲望に…息遣いも荒くなるナオ。
肩を抑えられたままキスされ…びくっと動けなくなる。
「っ…」
その隙に首筋を嘗め身体をゆっくり味わうナオ。
「や…っ」
その気持ち悪さに…近づく頭をなんとか退けようと相手に爪をたてひっかく…
「こらッ!」
ナオは顔の近くで大声を出し怒る。
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