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第28話

痛みを伝え、ムリに入り込もうとするものに…拒否感が生まれるが、アキラはオキの首にすがりつき、我慢するしかない… 探るようにアキラの腰を揺らし奥へと挿入し… 「はァ…入った…普通にやって、いいんすか…?」 そうオキはナオに確認する。 「聞くな、思うようにしろ」 呆れたように頷くナオ… オキはしがみつくアキラを床へ押し倒し、そのままアキラの身体を貫きはじめる。 「ぅ、ぁ…ゃァッ!」 床へ押さえ付けられる感覚も嫌で喘ぐアキラだが…構わず貫き続けるオキ。 コドモの身体を犯すことに慣れていないオキの扱いは、つらくて、逃げ出したくなるが…逃げるすべはない。 どれくらいの時か…時間の感覚さえ狂わされ… ただ…こんなにも強く、激しく…他人の熱を素肌に感じたのは、はじめてで… その熱情が離れるまで、揺らぎそうになる意識を必死に保ち続けるアキラ。 その相手が満足したのを見て…そして意識を失う… その瞬間、交わされた会話は記憶にない… けれど、優しく頭を撫でられキスをされ… 自分が褒められていることは…伝わって、嬉しいような…安心した気持ちで気を失った…。 気を失って、数時間… アキラはようやく目を醒ます。 「……明るい」 瞳を開き、瞬きして呟く… 小さな部屋の柔らかい布団の中にいる自分… なんだか夢を見ていた気分に陥るアキラだが起きようと身体を動かすと…ピリッと、犯されたその場所に痛みがはしる。 「ィっ…」 夢なんかじゃない…確かに、二人の大人たちが… 「目が覚めたようだね…大丈夫?」 思い出しているところへ不意に声がかかる。 「あ、あんたは…」 その顔には見覚えがあった…バス停でいきなり触ってきた人物。 「覚えてる?あの時はごめんね…そういう仕事だから…」 そう苦笑いし… 「俺はコウヤ、しばらくは君の世話係をするからよろしくね」 優しく名乗る。 「…世話係?」 疑問をすぐなげかけるアキラ。 「うん、世話係は、もう一人いるんだけど…今日は来てないから、また挨拶すると思うよ」 やさしい雰囲気で話すコウヤという人物… 「…ここどこ?」 混乱はしているが、できるだけ落ち着いた口調でコウヤに聞いてみる。 「ここはBOUSという会社の中の医務室だよ。といってもお医者さんはいないけどね…君、ケガしてるようだから手当させてもらったんだよ。君の服は洗濯してるから…」 柔らかく話すコウヤ。 確かに裸にされていた筈が、今はバスローブのようなものを着ている。 「あの人たちは?」 さらに質問するアキラ… 「…あぁ、砂生と沖のことかな?」 コウヤは聞くように答える。 「…たぶん」 自分をおそった二人は、確かに名前を呼び合っていた筈だが、思い出せないアキラ… 頷いてみる。 「その二人は初撮影担当の人だからね、たぶんもう会うことはないと思うよ?」 「…そう」 「会いたい?」 「ううん…別に」 「…そっか、それにしても君はしっかりしてるね、俺とか恐くない?」 優しく聞くコウヤ… 「少しは…でも、聞きたいから…色々」 「なんでも聞いてくれたらいいよ、その為にいるからね…」 「…これから、オレ…どうなる?」 とりあえず、この後どうすればいいのか気になるアキラ。 「うん…落ち着いたら、その説明をしようと思っているんだけれど…」 コウヤは様子をうかがうように言う。

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