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10 大事な話

「千幸、こんちゃんさ亮太と大事なお話があるからさ。今日一人で寝れる?」 歯磨きを終えた千幸の髪をブラッシングしながら聞く。 「ごめんなさいするの?」 「なんで?」 「こんちゃん、いつもよりよくしゃべるから…」 「そっか、うんそれもある。今日は亮太といろんなお話しなきゃなんだ…」 「わかった、じゃあ明日チョコのやつちょっとくれたらいいよ」 「ありがとうな」 「いいってことよ」 「なんだよそれ」 どこで覚えたのかわからない千幸の言葉遣いが面白くって吹き出してしまう 「ほら、いくよ」千幸の背中を押しながら寝室へ向かう。 「りょうちゃん、おやすみなさーい」 キッチンで立ち止まった千幸がペコっと亮太に頭を下げる。 「おやふみなは~い」 ハンバーグを頬張っていた亮太が無理やり返事をしたから、ところどころろれつが回っていない。 「ごはん中にごめんな。千幸寝かせたらすぐ戻るから」 と声を掛けたら 「ごゆっくり~」 とハンバーグを飲み込み終わった亮太に返された。

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