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「とと様、怒ってまちた。お面が今にもパーンって割れそうだったでしゅ」 縁側には九九と優男お兄さんの二人だけ。 飲み足りないと騒ぐ意地悪お兄さんは九によって余所様の座敷に持ち運ばれ、休むよう寝かしつけられているのです。 まだほろ酔い気分の九九は。 日の光を吸い込んだ障子をそーっと開いて翳る座敷を覗いてみます……。 「よくもまぁ日の高い時分からこうも酔えたものだね」 敷かれた布団に横になった意地悪お兄さん。 その浴衣はいやに肌蹴て、ほんのり赤く染まった肌を晒していて。 九の白い手が意味深に這い回っています。 「ん……う……」 「あやかしの僕でも呆れるね」 まっしろな指と指がすでにぷっくり育っていた乳首をキュッとつねりました。 コリコリ、擦って、クニクニ、捏ね回します。 「あ、う……ふぅ……」 さっきまであれだけ騒いでいた酔っ払い意地悪お兄さん、半分寝かかっていて、でも体はしっかり目覚めているようです、九にいぢられている乳首がまたどんどん硬くなっていきます。 雪色の長い髪をさらりと垂らして、九は、意地悪お兄さんの両乳首をコリコリ、クニクニ、コリコリ、クニクニ、好きなだけ弄びます。 「ん、ふ……はぁ……はぁ」 意地悪お兄さんはあほなコみたいによだれを垂らし、むず痒そうに体をくねらせ、そうしている内に独りでに浴衣は乱れて太腿丸見え、ふんどしもチラ見え。 意地悪お兄さん、勃ってるみたいです。 本当にしょうもないコです。 「手のかかる困った子だね」 九は悪戯にふんどしをグイグイ引っ張ってみました。 布地に勃起中の男根がたくさん擦れて意地悪お兄さんの喉仏はぴく、ぴく、ぴく。 「ふあ、あ……あ……あ……」 とっても気持ちよさそうな声、腰が揺れています、もっともっと浴衣が乱れます。 九の手がふんどし越しに男根に触れると、びくんっ、より派手に揺れた腰。 九がじっとしていれば真っ白な掌に自分から擦りつけてきました。 そんな意地悪お兄さんの淫らな様に狐のお面は愉しげにコンコン笑います。 ですが。 ついさっきの光景が頭の中に蘇ると。 たちまち不愉快そうにコンコンする狐面。 「……?」 離れていった九の手にぼんやり頭で疑問符を抱く意地悪お兄さん。 すっかりできあがってしまったヤラシイ体を持て余している人間男に九は冷たく言うのです。 「今日は君に快楽じゃなく忍耐を覚え込ませてあげようね」

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