九の人間男根が意地悪お兄さんの尻穴を行ったり来たりします。 細やかにうねり蠢く粘膜奥に膨張亀頭を擦りつけ、撫で上げ、絡みついてくる肉襞を巻き込んで過激律動に耽ります。 膝立ちとなって九を跨ぎ、その肩に縋って着物をきつく握りしめた意地悪お兄さん、九の動きに合わせて無心で腰を振ります。 いつしか九の律動が嘘みたいに静まり、一時停止に陥っても、それに気づかないで淫乱好色な獣のようにがむしゃらに腰フリを続けます。 「はーーっ……はーーっ……！」 「ケダモノみたい……かわいい……いいよ……？　そのまま達してごらん？」 深奥までずっぷし迎え込んだ人間男根を軸にして意地悪お兄さんは何度も腰を捻り回しました。 前後に小刻みに何度も腰を振りました。 何度も何度も何度も何度も。 「んあああああ……っ！！」 勇ましく跳ね上がっていた肉棒の天辺から解き放たれた白濁汁。 浴衣が肌蹴て露出していた肌にびゅるりと飛び散り、尿道口にびゅくびゅく噴き零れる濃密泡。 尻孔をキュッと締め、上を向いて絶頂にはぁはぁ打ちひしがれる意地悪お兄さんの色っぽい様に九は見惚れます。 「たくさん出たね……でもほら、まだこんなに」 「あっ」 白濁がとろとろ滴る肉棒に雪色の五指が意味深に絡みつきました。 ビクビクと悶える亀頭をくすぐり、カリ首をしごいて、絶頂したばかりの意地悪お兄さんを次の絶頂へ速やかに導こうとします。 「待っ……も、さわんな、九っ……！」 「もっとたくさん出そうね？」 片乳首に飛んだ白濁汁を美味しそうに舐めとり、コリッと膨らんでいた突起を甘噛みしては緩々と吸い上げます。 口腔に唾液の糸を連ねてもどかしげに捩れる意地悪お兄さん。 己の奥をずっしり占領している硬く張り詰めた人間男根。 下半身がずくずくに蕩けてしまいそうです。 「ッ……ここのぉ……っん……む」 淫乱好色なケダモノ腰フリを再開させるのと同時に九に口づけます。 グチュグチュとしごかれ、片乳首をコリコリ捏ね繰られながら、尻奥をグリグリ擦り上げられて、頭の芯が解れていくようなちょびイキループにハマり込みます……。 腹這いになった意地悪お兄さんに覆い被さる化けもん狐。 妖怪獰猛男根で尻の奥の奥の奥を、ゆっくりゆっくりゆーーーっくり突かれると、意地悪お兄さんのよだれが洪水みたいに、もう止まりません、勃ちっぱなしの肉棒からも白濁汁が止め処なく噴いて精液お漏らし状態です。 汗に濡れ光ってぶるつく尻の狭間に突き立てられた獰猛男根、引き止めるように容赦なく増す肉圧に逆らってギリギリまで引き抜かれ、ものものしく怒張する全貌を後少しで曝すかと思いきや、また最奥を目指してズズズズズ……と滾る蜜壺底へ戻っていきます。 浴衣がかろうじて引っ掛かった意地悪お兄さんの体はスローなロングストロークによってもっとしとどに濡れていきます。 「は、ッぁぁっ！はぁ、はぁ……ッはぁぁっ……はぁっはぁっはぁっはぁっ！！」 ジンジンする全身に朦朧となりながらも限界ガクブルな意地悪お兄さんが肩越しに振り返れば。 九は弛緩しきった唇や頬を長い舌で愛情たっぷり愛撫してあげました。 「ン……ん……ン……ン……」 ……確かに九九の言う通りだったわ。 ……俺、こいつにもうすっかり食われてたんだ……な。 「ところで具合の方はどうなんだよ、すっかり全快したみてぇだが」 実は意地悪お兄さんの血をちょこっと舐めたことですっかり体調回復していた妖狐。 「君が添い寝してくれたおかげでこの通りだよ」 「フン」 春は曙、山桜の咲く稲荷神社の境内、遅寝する意地悪お兄さんを掻巻に包め膝枕してやっていた九は、コンコン、それは愛しげに鳴き笑うのでした。