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「おい、九ぉ。やり過ぎだぞ、てめぇ」 「だって、あの狸ども、生意気ったらありゃあしないから」 「……」 「この僕に飲み比べを挑んでくるなんて、図々しい、格の違いを見せつけてあげたかったのさ」 ぱたぱた愉快そうに揺れる狐耳。 山の冷気に触れて正気を取り戻した意地悪お兄さんに反して、九は、久し振りの大宴会にまだほろ酔い気分のようです。 「星が綺麗だね」 ほろ酔いあやかし狐の言う通り、重なり合う木々の狭間には満天の星空が見えました。 夏の夜を奏でる祭囃子に儚げに震える透明翅。 大の字になって寝転がっていた意地悪お兄さんに九は口づけました。 いつになく熱い唇を押しつけ、舌先を絡ませ合って。 誰にも渡すものかと、おなごに化けてまで繋ぎとめた意地悪お兄さんに、たっぷり、たっぷり、たっぷり……。 ひゅるるるるる~~……どーーーん!! 花火が始まりました。 星の代わりに大輪の火の花が夜空を派手に彩ります。 「あっここっのっぉっあっあっあっ……!」 その頃、山の麓では。 「た、立てなぃ……っ力、はいらな……っ」 大木に縋りついた意地悪お兄さんの腰を空中で掴んで愛しい体に熱烈に擦り寄る九。 尻孔を捲るように奥まで捻じ込んだ人間男根をずぷずぷとゆっくり出し入れして。 尋常ならないアルコール摂取で火照った腹底をより滾らせて最愛なる窮屈尻膣を溺愛します。 「ほら……花火も綺麗だね?」 「みっ見れるかぁ……ッ!あ……!ん……!」 ぐちゅぐちゅと肉奥を掻き回されて悶える意地悪お兄さん、木の皮で爪とぎするみたいに五指まで悶絶させています。 いつもだらしなく着ている浴衣をさらに大胆に乱されて、冷えた夜気の中で尻を丸出しにされて。 全身熱もつ九からじっくりじっくり貫かれて。 「い……っやだ……っもっと……強いのにしろぉ……ッ!」 自分から腰を振って涙目しかめっ面でおねだり。 恥ずかしげもなくお尻ふりふり、山の麓で夜青姦に酔い痴れたがっている意地悪お兄さんにほろ酔い九は、つい、お下品に舌なめずり。 「いい子だね、お前様……?」 どーーーん!どーーーん! 花火がどんどん盛り上がっていく傍ら、意地悪お兄さんと九の戯れも激しさを増していきます。 草むらに仰向けにごろりと寝転がって滅多に見せない腹を上にした化けもん狐の九。 跨る意地悪お兄さん。 限界尻奥まで突き立てられた妖怪獰猛男根。 容量にしても動くにしても、いっぱいいっぱい、です。 次から次にヨダレと我慢汁を溢れさせて全身ヒクヒクしている連れ合いに、化けもん狐、容赦なく腰を振り仰ぎます。 「すげぇーーーーっ……真下からっ……叩きつけられてっ、あっ、ああああっ!!」 浴衣もふんどしも蔑ろにされ、山の麓、木々の狭間で汗びしょびしょになって全裸で身悶える意地悪お兄さん。 勃起肉棒のみならず股座全体がすでに放った白濁汁でとろとろ塗れ。 狂的拡張を痛感する体位に涙も止まらず、何度も何度も仰け反って、濡れて、蕩けて、貪って、そして。 「あっ!どうしよっ、おしっこ、でちゃっ、あっあっあっ、よごしちゃっ、九にっ、かかっちゃ、あっあっあっあっ!!」 九は一切構わずおもらし意地悪お兄さんをずんずんずんずん突き貫きます。 ぱんっぱんの肉棒から弾き放たれる大量おしっこを甘んじて……腹に受け止めます。 「あーーーーっっ……とまんね、ぇッ……でるぅ……ッおしっこぜんぶでひまうーーーーーーーーー……ッッ!!」 やがて上空に咲き誇った最後の花火。 火の粉が燻って、煙と共に跡形もなく消え失せて、星座の煌めきを夜空が戻り出す頃。 「ん……ん、ん……ぅ」 さらさら流れる小川に半身を浸からせた九と意地悪お兄さん。 意地悪お兄さんを再び上にして重なり合った下半身は冷たい水中で未だ熱く揺らめいています。 「大丈夫? 寒くない……?」 「ん……っちょうどいい……っ熱いんだよ、体んなか……」 「……確かに、君の奥、ずっと熱く濡れてるね」 「ッ、あんっ、やっ、ソコ……っ九ぉ……っ」 「冷たい川の中でも、ほら、ココだってこんなに熱い……本当、食べてしまいたいくらい……愛らしいひと」 「っ……俺のこと食いてぇのかよ?」 妖怪獰猛男根で攻め尽くされた尻奥を人間男根でしつこく擦り上げられ、肉棒を緩々としごかれて、びくんびくん跳ねながらも意地悪お兄さんが問いかけてみれば。 星空の下、あやかし狐の九は魂を奪いそうなくらい美しく笑んで囁くのでした。 「僕は君になら食べられてもいいと思ってるけど?」

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