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「これッやっぱ狐の耳かッ!? お、お前が俺に何かしたんじゃねぇのか……!?」
両方の獣耳先っちょをぎゅっと掴んで途方に暮れて涙目になっている意地悪お兄さん。
「お、お前が……俺のナカにばっか大量にだすから……なんか変な妖怪成分が伝染してこんなん生えてきたんじゃねぇのかよ……?」
ながーーーーーく生きてきた妖狐一族の末裔である九。
いろーーーーーんなおなごやらおのこやらと交わったことがありました、意地悪お兄さんにはナイショですけど。
どれもすべて一夜限りのお戯れ。
後のこたぁ知ったこっちゃあありません。
添い遂げようと思ったのは、この意地悪お兄さん、一人きり。
実のところ、こんな風に狐のお耳が相手に生えてきたのも、意地悪お兄さん、一人だけ。
「狐の耳だぞッ!? どう考えたってお前に原因あんだろーがッ!!」
「どれ。見せてごらん」
単衣寝巻を身につけた九、だらしなく浴衣が肌蹴てワナワナしている意地悪お兄さんの前に正座し、獣耳にそっと触れてみます。
ふさふさ、もふもふ、極上の触り心地。
しかも。
「あ……ぅ」
プシューーーッとまっかっかになった意地悪お兄さん。
「こ、九ッ、くすぐってぇ……」
でもやめろとは言いません。
くすぐったいけど気持ちいい、絶妙な刺激のようです。
「ひ、ぅ……ぅぅっ……んくくっ」
あぐらをかいた両足をバタバタさせてぎゅっと目を閉じ、片手人差し指の関節を噛んで耐えている意地悪お兄さん。
ただでさえこの世で一番愛らしかったひとが獣耳を生やして、悶絶きゅんきゅんしているのです。
九が滾らないわけがありません。
「ふーーーっふーーーっふぅぅぅっ……ッ、ん? おいっ、九? おわぁぁッ!?」
人間の姿からどでかい化けもん狐の姿と化した九は一瞬にしてギンギンに猛り狂った妖怪獰猛男根を意地悪お兄さんのノーふんどし尻に押しつけました。
「ッお前、何しやがるッ、こっちは狐耳生えてそれどころじゃッ、」
太い血管が張り巡らされてぱんっぱんに怒張した狂気肉棒が尻割れ目にグリグリと押しつけられます。
「ッッ……ば、きゃろッ、一大事なんだぞッ? 人間の俺に狐耳なんてッ……どうやってこれから暮らしていきゃあッ、」
尻穴へ侵入を始めた九、狐耳をぴっくん震わせて思わず布団に爪を立てた意地悪お兄さん。
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