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朝が過ぎて昼になって、夕方を前にし、真っ青だった空の色味が緩やかに落ち着いてきた頃。 「あっあんっもうやらっやらぁぁっやぁぁんっ」 敷きっぱなしの布団上では意地悪お兄さんの喘ぎ声がしっぱなし。 喘ぐ余り掠れた声音、ぴくぴく震える獣耳、長時間に渡る交わりでクタクタに疲れ切った表情はいつにもまして九を煽ります。 向かい合ってお膝に抱き上げた意地悪お兄さんを愉しげに突き揺らします。 時によだれ塗れの唇に接吻したり、獣耳を撫でたり、首筋を美味しそうに食んだり。 時に乳首を舐め啜ったり、勃ち続ける男根を緩々と愛撫したり、汗ばむ双丘を揉み捏ねたり。 「あ……っん!!」 「きゅるる。意地悪お兄さん、壊れそうでちゅ」 何と。 自分の父である九と意地悪お兄さんの朝から続く営みを、あろうことか、九九が畳にころんと寝転がって堂々と観察していました。 「あっっあっっきつねになっひゃぅ……ッコンコンしひゃぅぅ……ッ」 「さっきお邪魔したぼくにまるで気づいてないでちゅ」 「そうだね」 九のお膝に座らされて延々と絶頂している意地悪お兄さん、そんな愛しいひとをずっと見つめ続けている九。 「そいつ、あやかしにするの、とと様?」 我が子の問いかけに九は答えました。 「そうだね。僕と彼はめおと。生涯添い遂げたいもの。人間の寿命は諦めてもらうよ」 彼は僕のもの。 僕は彼のもの。 先に死なれるなんて滅相もない。 「ふふ。あながち間違っちゃあいなかったよ、お前様?」 「こ、九ぉ……」 誰にも渡すものかと、おなごに化けてまで意地悪お兄さんを繋ぎとめた、あやかし狐。 どうにも愛しいひとを少しずつあやかしに近づけていく気満々のようです。 「毎日欠かさず僕の欠片を与えて、いつかは、ね……一緒に山へ行こう?」 「ッ……この助平狐ッ……てめぇもッ……タダ見すんじゃねッ、ぶりっこ狐がッ」 「きゅーーーーッ!」 「あら。君、割と正気なの?」 意地悪お兄さんはぼろぼろ涙目ながらもぎゅぅぅぅぅっと九に爪を立てました。 「やっぱり……ッお前のせいだったんじゃねぇかッ!」 「ごめんね。本当のことを告げたら嫌がると思って。だって人間じゃなくなるもの。あやかしに近づくんだから……あ、痛い」 がぶっと真白な首筋に噛みついた意地悪お兄さん、きゅるんとおめめを丸くした九九。 愛しい狐にくっきり歯形をつけた彼は言いました。 「なめんじゃねぇぞ、九……ッいきなりでビビったがなぁ、お前のこと嫁にしたんだ……添い遂げる覚悟ぁ、しょうもねぇ俺にだってあるんだよッ」 旦那様の言葉に九は……コンコン、泣き笑いました。 さてさて、意地悪お兄さんはあやかしになってしまうのか、どうなることやら。
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