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Ⅱ:1

 もう、まじで意味がわかんねぇ…。 「うあッ、あっ、ッくしょぉっ! なんっ、なんだよっ、テメェッ」 「南、集中してよ」 「あっ!? やだッ、やっ、あ"っ、ぁあっ」  何でまた俺、ケツに秋月の突っ込まれてんの!?  ◇  前回の秋月事件から一週間。無理やり開かされたカラダは悲鳴をあげ、俺は高熱を出して寝込む羽目に。  そのせいで千鳥にも掘られた事がバレるし、その悲惨な尻は見られるし、爆笑されるしでマジで散々だった。  俺の可哀想な部分に薬を塗った千鳥からは、「ん? ちょっと腫れてるけど切れてねぇな。秋月上手いじゃん」なんて言葉が。  そんな感想いらねーし! 十分痛かったっつーの! 死ね、秋月!!  ボコられたんだったら回復次第で即!! 報復に向かうとこだけど、何たって所謂“強姦”ってやつだろ。もうこれ以上ことを大きくして誰かにバレたくないし、悔しいが泣き寝入りするしかない。  アレだ、取り敢えず秋月神奈は無視だ。もしなんかバラす様なら、そん時はボコる。つまり様子見だな。  まずは事件が起こる前の生活に戻そうと気を持ち直し、俺は一週間ぶりに保健室へと顔を出した。だが…。 「最近風紀が嗅ぎ回ってるぞ、気をつけろよ」  快気祝い一発目の台詞がそれって本当萎える。

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