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第47話 

「お、これ結構上手く描けたんじゃね。後ろから突っ込まれてる千世」 「もぅ……っ、からかわないでよ」 「からかってるんじゃないよ。つかお前、自分がヤられてる絵見てどう?」 「どうもこうも…ないよ」 「そうか? ここは勃ってるけどな」 「~~!」  存在を主張している胸の尖りを押し潰され、その衝撃に背中が反る。今まで意識したこともないところなのに、なぜだかじんじんと疼いてたまらない。 「ゃあ…ああァ……ぅんっ」 「千世は本当に可愛いなぁ……」  恍惚として呟く廉佳のそれは、千世の耳に嫌というほど響く。これでは何の進歩もない、と自らを叱咤して、理性の限り訴えた。 「れん、か…さん……僕、こんなこと、しに来たんじゃ……」 「ああ、そうだったな。俺から呼び出しておいたのに、悪いな」  そうは言うものの、彼の手は止まらない。気が付けばスケッチブックを持っていた左手も千世の胸を弄り出していた。 「BLにおいては乳首責めも重要なポイントなんだ。だから、もうちょっとだけ付き合って?」 「えぇ~……あ、ちょっ――」 (もしかして『話』って、このこと?)  とんだ罠に引っかかってしまったものだ。彼はこんな性格だっただろうか、と首を傾げる。  せめて廉佳の気を別のところに向けようと、昨日から気になっていたことを訊くことにした。

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