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第81話

 胸を張る泰志に呆れながらも、どうすれば彼が諦めてくれるか考える。こんな不純な関係、天国の両親が知ったら何と思われるだろう。それを伝えると、泰志は肩を落として落胆の様子を見せた。 「でもさ、愛があれば兄弟でも関係なくない?」 「そうだ千世、そんなに嫌なら一度試してみたらどうだ? 俺たち三人でも付き合えるのか」 「試すって、どうやって?」 「お前の身体に聞くに決まってるだろ」  呆然とする千世を軽々と抱き上げた廉佳は、その身を優しくベッドに横たえた。  これから何が始まるのか分からなくて眼をぱちくりさせていると、泰志もベッドに乗り上げてきて、スプリングがぎしりと呻く。 「廉にぃって昔から頭良いよね。俺も賛成。何事も試してみなきゃ分からないし、身体に聞くのが一番かもね」 「ふ、二人とも何する気?」

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