好きだ。何をされても、その気持ちが揺らぐことはなかった。実際こうして繋がることができて、とても嬉しい。 　伝えたいことが多すぎて何から話せば良いか分からず、呼吸をする度に艶やかな声ばかりが出てしまって結局何も言えなかった。それでも廉佳は千世がどうしたいのか汲み取ってくれている。 「そっか。俺も好きだよ、千世」 「あっ――ん、んふ…ぅ……んく、んんん」 　好きだと言ってくれた唇で、千世のそれが塞がれる。熱く舌を絡ませながら腰を揺すられ、ひくひくと収縮する内壁が廉佳を悦ばせた。 「んん…ん、っ～～――」 　小刻みに奥を突き上げられて高い声が押し出される。不安定な体勢のせいで、下から込み上げてくる快感をもろに受けてしまう。 　だが廉佳の方を向いてキスに没頭するあまり、二人が濃厚に絡み合うところを間近で見ていた泰志の顔が視界に入っていなかった。 「――ねえ、俺もう限界なんだけど」 「んぁ…は、あぁ……な、何が？」 「ラブラブな二人と可愛い可愛い千世にぃを前にして、手を出すなって言う方が無理な話だよ。廉にぃ、俺も混ぜて」 　泰志が躙(にじ)り寄ってきて千世の足の間に陣取った。混ぜて、なんて言い出してどうするつもりだろう。 「おい泰志、まさかお前――」