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第95話 ※
「ぃや…やだぁ、ぁあ…あぅあぁぁ」
「嫌なの? 本当に?」
「ん、だって、僕……おかしくなりそうで…こわい、ょ」
「そっか、気持ち良すぎて怖いんだね。でも大丈夫、優しくするから」
「あっ、ふ…、ん……んんんっ」
抜き差しのペースが上がっていき、快感とともに痛みも大きくなった。だが泰志が手荒な真似をすることはなく、たまに額や頬にキスをしながら丁寧に腰を送ってくる。
「――泰志ばっかにリード取らせる訳にはいかないな」
すると今まで黙っていた廉佳が、突如として低く呻くような声を上げた。
恋人の前で弟との交合によがるなんて失礼だった、と反省したのも束の間、体内のもう一つの昂ぶりに最奥を突かれる。
「んぁああア! ぁ、ぁあ――」
廉佳に掴まれた尻に指が食い込み、千世の身体ごと激しく揺さぶられる。廉佳とタイミングを揃えて泰志も深く穿ってくるので失神するかと思った。
体内で暴れ回る二つの楔はとても熱くて、身体の内側から溶かされてしまいそうだ。三人が混ざり合って、境界すら分からなくなる。
「あ、んぁああ……ぼく、もぅ……」
「ああ、俺もイきそう。千世ん中、すっげぇ気持ちいい」
「これヤバいね。千世にぃに全部持っていかれそう」
優しくすると言っていたのに、二人の責めには手加減が感じられない。快感の渦の中に放り込まれた千世はひたすら喘いで、溢れる涙に顔を濡らした。
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