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第113話 ※
指で蕾を開き、広がった孔に舌が這入ってくる。さっきよりも内部へ届くようになったがまだまだ浅い。こんな焦れったい快感をいつまでも味わわされたら気が狂ってしまいそうだ。
ここが居間で、床が畳だということも忘れて先走りがとろりと先端から滴る。
やがて千世の中を嬲り尽くした舌と入れ替わって泰志の長い指が挿入された。
「ひぃ、あ…そこ……そこだめ、ぇ…」
いきなり千世の弱点を突いてきた泰志は、その反応に気を良くしたようでさらに責め立ててくる。
「ふ、あ……や、らめ…い、いっちゃ――」
「まだだよ」
「んぅぁああ、あ……た、いし……」
千世は限界を訴えるが自身の根元を指でぎゅっと締め付けられて解放を許してもらえない。やり場のない熱が身体の中で暴れ回り、苛立ちに似た感情となって襲いかかる。
「イきた…っ……ねぇ、おねがぃ、だから……あぁッ」
舌足らずに懇願するも、それは叶わない。泰志は窄まりへさらに二本の指を突き立て、唾液に濡れるそこをぐちゅぐちゅと弄ってくる。
「イきたいならおねだりしてみて」
「~~っ」
首をぶんぶんと横に振って嫌だと主張するが、自身の締め付けが強くなるばかり。本当に千世が音を上げるまで許してもらえなさそうだ。
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