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第115話 ※
激しく揺さぶられて脳内までかき回されているみたいで、千世は何も考えられずに快楽だけを貪る。
「ぁあッ、だめ…おく、は……やぁあ」
「千世にぃは『だめ』なことが多いね。俺はもっと虐めたくなっちゃうから関係ないけど」
「ひ、ぅあ…あっぁあああ」
泰志が身体を屈めてきて千世の胸に吸い付く。その突起を舌で転がされて、ただでさえ過敏になっていた身体が戦慄いた。泰志は千世の胸に何カ所か痕を付けると、浮き出た首の筋を舌で辿り、襟足の辺りに噛みついた。
体中の神経で快感を覚えるようになっている今、些細な刺激でも絶頂へ誘 う導火線となる。
「いたっ、痛いッ……! 泰志、痛いよ」
だが思ったより強く歯を立てられ、痛みの方が勝ってしまって千世は眉間に皺を寄せた。
「あ、ごめん……」
すぐに顔を上げた泰志の眼に動揺の色が滲む。彼自身、我を忘れていたらしい。
「めずらしい、ね」
「ほんとにごめん。痛かったよね」
「だいじょぶ…だよ――っぁん」
「なら良かった」
再び腰を送られて鼻が鳴る。千世はもう気にしてないことを伝えると、泰志は安心したように抽挿を続けた。
「あ、あぁ…いっ……んぁあ」
「千世にぃ、気持ち良い?」
「ん、うん――きもち、ぃい」
千世は夢中になって頷いた。こんなこと、正気では言えない。
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