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第136話 ※

「は、ぁ…あ、ん…」 「千世は甘い味がするから、いつまでもキスしていたくなるな」 「ぼく、が…あまい……?」 「まるで砂糖みたいだ」 「え、あ――んん…ん、ふ」  もうしゃぶり尽くしたはずの舌を再び吸われ、壁と廉佳に挟まれて身動きが取れない千世は身体を震わせて彼の味に酔いしれた。 「…ふ、ぅ……あ…れんか、さ――んぁあ」  会陰へ集中する愛撫は止まず、千世を苦しめる。 「だめ…そこ、なんか……イけない」 「千世の新しい性感帯を開発するのも悪くないよな」 「そ、んな……ぁあ…でも、いきなりイくのは…できなっ」 「できるよ。千世は感じやすいからな」 「んぅう、ぁ、ああぁ……」 (ほんとに、だめ……このままじゃ) 「廉佳さん…し、下着……汚れちゃぅ」 「なら脱げば良いだろ」  千世の同意も得ないまま緩んでいたウエストをずり下ろされ、勃ち上がりかけていた自身が頭をもたげた。もう何度も身体を重ねているのに、こうして秘部を晒されることにはめっぽう弱い。 「そうだ。汚したくないなら舐めてやるよ」 「? あ、ちょ――やあぁあッ」  廉佳が(ひざまず)いたかと思うと、自身を口に含まれて千世は背中を仰け反らせた。  さっきまで声を抑えようとしていた自分はどこへ行ってしまったのやら。千世は強烈な刺激に身も世もなく喘ぎ立てた。

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