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第137話 ※
「あっあ、ぁん…ん、あぁ」
小さな孔に舌をねじ込まれて腰がびくびくと跳ねる。
先走りと唾液が絡んで卑猥な音が立ち、狭い個室に反響する。そこに千世の甘い声も混ざって耳からも神経を嬲られた。
廉佳の指は未だ袋と後孔の間を強く弱く擦ったり押してきて、千世に二重の快感が襲いかかる。
「はあ、ぁんん…あぅあぁあ」
(こえ…声が、止まんないよ……っ)
口を塞ぐものがなくなってしまったので千世は嬌声を噛み殺すために手で蓋をした。自身を深く飲み込まれて頭を前後に動かされると彼の口内と擦れて途方もなく気持ちが良い。喉が先端を締め付け、そのまま吸われると腰が抜けそうになった。
「ん、んんぅ……ふぅ、ん」
壁に全体重を預けていても足が震えてくる。掴めるはずもないのに、千世は無意識のうちに壁に爪を立ててベッドのシーツを握る動作を真似ていた。
(どうしよう、出ちゃう…廉佳さんの口に……)
切羽詰まった千世は彼の頭を退けようとして壁から手を離す。しかし廉佳が、そんなことさせないと言わんばかりに自身を強く吸ってきた。
「んん――ッ!」
その瞬間に腰の奥の熱が爆ぜ、そうしたくないと思っていたはずなのに廉佳の口の中に放ってしまった。
混濁する意識の中で彼が口に含んでいるものを早く吐き出させようとしてトイレットペーパーを取ろうとする。が、なんと見せつけるように千世のものを飲み込んでしまった。
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