137 / 234
第138話 ※
「ちょっと…早く出してよ!」
「もう飲んじゃった」
「だって……だって、そんなの……」
「俺がやりたかったんだよ」
しれっとした顔で口を拭う廉佳と眼が合わせられなくなって、千世は床に視線を落とした。だが顎を掬われ立ち上がった彼の方を向かされる。
「俺もイかせてくれるよな?」
「ここで最後までするの?」
「さすがに入れはしないよ。後ろ向いて、足閉じて」
手際よくくるりと壁の方を向かされて腰を掴まれる。何が起こるのか分からないまま、千世は廉佳に身体を預けた。
「手は壁についてな」
「うん……」
素直に彼の指示に従うと、良い子だと頭を撫でられる。
だが次の瞬間、全身が竦み上がった。股の間に彼の楔が挟まれたのだ。
「ッぁあ」
後ろから挿入する体勢で内腿を擦られ、新しい淫楽が訪れる。そのまま抽挿をするように腰を送られて、千世は水を怖がる猫のように壁に縋り付いた。
「ぁあ、んっ…ん、ぅう……」
達したばかりの自身の裏側と廉佳のものの先端が擦れ合う。彼の熱い吐息が耳にかかって千世の興奮を煽った。
「こうゆうのも、結構クるだろ」
「…ぅん……あ、ぁ」
ともだちにシェアしよう!