139 / 234
第140話 ※
「…っ俺、もうイきそ……」
「ぼく、も…あ、ふぁあ」
抜き差しがだんだん早くなって千世を追い詰める。千世は性感の全てをもって彼からの刺激を享受し、身体の熱に変えていく。
「――あっ、……ぁん、ぁああぁアあ!」
眼の前で眩しい光が点滅したような衝撃だった。蜜が弾け、ぽたぽたと床を濡らす。
達したまま打ち震える千世の足の間で廉佳も果て、彼の白濁が内腿を伝い落ちた。
「たまには良いだろ? こういうとこでするのも」
耳に息を吹きかけられながら言われて皮膚が粟 立つ。学校のトイレという慣れない環境のせいで、異様に昂ぶっていた。
「あ……」
廉佳はさらりと千世の髪を撫で上げてくるが、首元にはあの痕が残っているのを失念していた。
「おい千世、これどうしたんだ? 歯型がくっきり……」
「いや、あの…それは……泰志に」
自分からは見えないのでどんな風になっているのか分からないが、廉佳の驚いた声を聞く限り簡単に治るものではなさそうだ。
「酷くならないうちに止めさせた方が良いぞ」
「泰志は……甘えてるだけだよ」
「それ、独占欲ってやつじゃないか?」
「……」
「あいつは愛人じゃ満足できないんじゃないのか?」
ともだちにシェアしよう!