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第146話
「廉にぃ、俺は俺は?」
『泰志はまだ高校生だから、だーめ』
「えー、ケチ」
(ん? 高校生は駄目な所って、僕が行っても良いのかな)
年齢的には差し支えないといっても、千世の耐性の問題がある。不慣れな場所に行って廉佳の足を引っ張ってしまうのは嫌だ。
「ねぇそれって、僕にも出来ることなの?」
『ああ、千世は座ってるだけでいい。大丈夫だよ』
「それなら、まあ……」
廉佳の『大丈夫』を信じて千世は彼の頼みを受け容れることにした。
最後におやすみの挨拶をして電話を切ると、ものの数十秒で彼からのメールが届く。明日の場所を伝えるためのものだ。画像は二枚送られていた。
「――スパークルホール東京……?」
一枚目の地図を開いてみると、よく催し物や行事が行われている有名なホールの名前が出てきた。交通経路も書いてある。ここから一時間半程度で着くらしい。
二枚目に付いていたのも地図のようだが、見慣れない形だ。
「これどっかで見たことあるような感じだなぁ……」
「そうなの?」
小さな四角が規則正しくたくさん並んでいて、その一つ一つが何かのスペースのようだが千世には暗号としか思えない。首を捻っている泰志に任せるしかなかった。
「……カトゥーンプラザ」
「カトゥーンプラザ?
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