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第176話 ※

 泰志がベルトに手をかけてきて、器用に片手でそれを引き抜かれてしまう。そしてウエストを緩めると、下着ごと押し下げて既に反応していた千世自身を晒した。もちろんカメラを向けられたままで。 「や、だ…恥ずかし、よ……んぁ、ぁ、っあ」  泰志はぴくぴくと震える千世のそれを手で包み込むと、ゆっくりと上下に扱きだした。 「あァ、あ…んぅう…っ」  千世は快感に顔を歪め、だぼついたカーディガンの袖を噛む。下半身から込み上げてくる愉悦に流されないようにするので必死だった。 『千世、声聞かせてくれないか』 「そうだよ。千世にぃの可愛い声、聞きたいな」 「んっん――んふ、ぅ……」  もう遅いとは思うが、やはり祖父母に気付かれはしないかと不安だった。それに自分の喉から出ているとは未だに信じられない高い声は、千世の方も恥ずかしくてたまらない。 「千世にぃ、ここ好きでしょ?」 「んんッ――んぅんんー!」  先端の窪みをぐりぐりと弄られて腰が跳ねる。先走りが泰志の手を濡らし、くちゅくちゅという音を立てていた。  顔を上げるとカメラと眼が合ってしまう。  そこから廉佳が覗いているのだ。真っ赤になった顔と、はしたない身体を。 『泰志。最後までヤらないのか?』 「ちょっとだけって言ったんだけど……ま、すぐ終わらせれば良いか」 「え、ええ!? ――うわっ」

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