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第178話 ※

『うん……千世の恥ずかしいところ、丸見えだな』 「ほんと。可愛い顔して、こっちでも充分感じられるなんて、すごくえろいよね」 「――っあ、ゃあ…」  人差し指と中指を自分で舐めて唾液で濡らした泰志は、その二本の指を千世の窄まりに突き立ててくる。何かで擦られることを期待していた孔は、泰志の指を拒むことなく受け容れた。 「ふぁあ…あ…んぅ、ぁ」  指が身体の中を探るように蠢いて千世の口から濡れた声が零れる。 (どう、しよ……足を支えてるせいで、口が塞げない)  むしろ泰志の本来の目的はこちらだったのではないだろうか。両手が使えなくなってしまって、千世は甘い喘ぎを抑えることができない。 「あ、あぅ…そこっ……だめ…やぅ」 「ここ?」 「んぁああッ、あ…、あっあ」  内壁の、腹側のある一点を押されて喉が反る。そこは酷く弱くて、すぐに射精感が込み上げてくるのだ。 『千世。泰志の指、気持ち良い?』 「ん……」  千世は控え目に頷いた。まだ理性が残っていて、素直になることを羞恥志が邪魔をする。本当は腰が溶けそうなくらい心地よい。 「……ぁあ、ん…あ」  圧迫感が増したと思ったらいつの間にか体内の指が三本になっていた。それは内壁を抉り、少しでも奥を突こうとしてぐりぐりと押し込んでくる。

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