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第179話 ※
「っ~……ぁああッ、やっ、あぁ」
その衝撃につい眼を開けてしまった。だが泰志の顔はスマートフォンで隠れていてその表情が窺えない。
千世の身体を視覚から犯すレンズが冷たかった。
「もう入れられそうだね」
「んっ、ふ…ぁ……泰志……」
身体から指が引き抜かれて、喪失感に戦慄く内壁がひくひくと収縮する。
泰志はズボンの前をくつろげると、その昂ぶりを千世の前に晒した。彼のものは既に硬く芯を持って反り返っている。
「……入れるよ?」
「んっ……」
熱いものが後孔に触れた。それは無遠慮に千世の中にずぶずぶと埋まっていき、体内を満たしていく。
「く、ぁ…っぅ、ん…んんっ」
やがて根元まで収めきった泰志は、一度動きを止めて大きく息を吐いた。
「千世にぃの中、熱い……」
「んぁ…あ……たいし……」
「分かる? 俺が今、ここにいるんだよ」
泰志がその手でぐるりと下腹部を撫でてくる。すると泰志の存在を意識させられ、後ろがきゅっと窄まった。
彼は二人の身体が馴染むまで待ってから徐々に腰を揺らしてくる。
「あぁ、ん……ぅ、あ」
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