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第222話 ※
「あぁ、い、……んぅ、ああぁあ……ッ」
「もう、出したいだろ?」
廉佳が意地悪く囁く。千世はそれに首を何度も縦に振って答えた。
「だけど、まだおしおきは終わってないぞ」
「――っ」
これは、あの漫画と同じ台詞だ。物語の中のことを次々と現実にされていく。自身を縛られて無理やり極めさせられるのもシナリオ通りなのだ。
「ほら、ここももうこんなに柔らかくなってる。早く欲しいんだろ?」
後孔の中で指を開かれ、蠢く肉筒が拡がった。
「んぅっ…、ぁ」
「なあ、俺は千世に酷いことをしようと思ってる訳じゃないんだ。好きだから悪戯したくなるんだよ」
足を大きく開かされたかと思えば、そのまま膝を胸につくくらい深く折り曲げられる。呼吸が少し苦しくなるとともに真っ赤になった自身が眼に入り、その卑猥さについ瞼を固く閉ざしてしまう。
廉佳がその欲望を取り出す気配がして、千世は暗い視界の中で彼のものを想像した。
「入れるぞ」
「ん…あ、ぁあ……」
熱い切っ先が蕾に触れる。
それは一息に這入り込んだりせず、ゆっくりと千世を内側から焦がしていく。
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