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第223話 ※

「ぁ……、ぁあッ」 「っ、すご…絡みついてくる」  廉佳の硬いものが、肉の襞をかき分けていく。その間千世は、ぞわぞわとした感覚に襲われてひっきりなしに喘いでいた。やがて腰の奥でずんと重い衝撃のようなものが走り、彼の欲望を全て収めきったのだと知る。 「ごめん、動くぞ。もう待てない」 「ぇあ!? や、ぁ」  言うやいなや、廉佳の昂ぶりが千世の中で暴れ出す。敏感な身体はすぐに反応し、彼に与えられる煽動の全てを快感として受け取った。  これまでの緩慢さを忘れてしまったかのような抽挿に、千世は堪らず首を左右に振る。乱れた髪を泰志が掻き上げ、表情が露わになった。千世の頭側にいる泰志の顔が反対向きに映る。 「千世にぃ、気持ちいい?」 「ぅん…、うん……きもち、いぃ…いいから、ぁ……これ、とって……!」 「だーめ。まだ廉にぃのおしおきの途中でしょ」 「でもっ、くるし……んぅ、ぁ、ああぁあ」 「もうちょっとだから、頑張ってね――」 「ァあ、あぁぁああ!」  内壁を小刻みに突かれて、さらに泰志には濡れそぼつ自身を握られる。  常に絶頂を見せられているみたいで、いつ気を失ってもおかしくないと思った。 「はぁっ、ヤバ……今日はすぐにイきそう」  舌舐めずりをする廉佳の色っぽい顔が、うっすらと瞼を開いた千世の瞳に映る。どこか余裕がなさそうだ。  こんな気が狂いそうな快感にいつまでも(さいな)まれるくらいなら、早く、早く終わらせてほしい。

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