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第224話 ※
「……千世、出すぞ…っ」
「んっ、んん…あぅ…あ、あッ――」
廉佳が声を噛み殺し、千世の中に熱い飛沫が広がる。だがやはり解放を許されない自身は、限界を訴えて止めどなく透明の蜜を滴らせるばかりだ。廉佳が達しても尚、泰志が自身を弄ってくるので頭が破裂しそうになった。
「よく頑張ったな、千世」
廉佳の大きな手の平が千世の頬に触れる。それは温かくて優しくて、昔から千世を安心させてくれる。
「これ解いてやるから待ってろ」
彼が革の紐の結び目を解く。泰志の結び方が上手かったのか、それは案外簡単に外れた。
次の瞬間、自身にそれまで封じられていた熱が湧き上がる。
「ぁ、はっ…でちゃ、ぅ…」
「手伝ってやるよ」
「ふぁあ、ァ、あっ――んぅ、あぁあアぁああ!」
自身を強めに扱かれて、千世は腰を突き出し大量の白濁を迸らせる。それは廉佳の手を汚し、千世の腹にも飛び散った。
「いっぱい出たね」
「千世、いつもは可愛いけど大人しくて控え目なのに、こういう時だけすごくエロくなるよな。そこも好きだけど」
「ふ……二人とも…手加減してよ……」
ぜえぜえと息をしながら文句を言うと、途端に廉佳がいたずらっ子のようににやっと笑う。
「何言ってんだ、まだまだこれからだろ?」
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