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第225話 ※

 身体が繋がったままで背中に手を回されて抱き起こされた。もちろんまだ後ろ手に縛られている。彼を跨ぐ形で座らされると、より深くまで彼のものが届く。力の入らない身体を持て余した千世は、廉佳の肩にぐったりともたれかかった。 「あの…これからって……?」 「千世にぃの恋人は廉にぃだけじゃないでしょ」  背後から泰志の声がする。これがフィクションならば、もう一回、次は向かい合って事に至るのだが、本来『兄』と『弟』だけの行為にもう一人加わっているのだから千世の体力と気力はほとんど残っていない。 「ほら、千世のこのいやらしい孔で――俺たちを受け入れるんだ」 「……っあ」  普段の廉佳ならこんなことは言わない。これは漫画の中の台詞をいじった言葉だ。そうだと分かっていても、千世の後孔は彼の言葉に反応するかのようにひくひくと蠢く。  そんな、はしたなくて貪欲な孔を、廉佳は泰志に見せつけるように拡げてきた。 「もうすごいことになってるよ。俺から丸見え」 「やぁ、めて…見なぃ、で……ぁ、んぅ」  廉佳の白濁が溢れるそこを泰志の眼の前に暴かれて、千世は力の入らない身体で羞恥に身体をくねらせた。 「千世は欲張りだからな。まだいけるだろ?」 「千世にぃが可愛いから、俺も早く入れたくてしょうがないよ」  泰志が身を寄せてくる。二人に挟まれて、胸と背中に彼らの肌の温もりを感じた。

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