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拘束椅子
風呂から上がり、ぐったりとした鉄平を抱きかかえてルームに戻った。
志狼はせっかく普段使わないSMホテルにいるのだから、楽しもうとイタズラ心を起こした。
「……え?」
ルームに設置されている拘束椅子に、まだぐったりとしている鉄平を座らせた。
両手首をバンザイの形に拘束されて、鉄平が慌てだす。
「ちょっと! やっ……なにするの!?」
志狼はひょいと鉄平の細い足首を掴み、黒いレザーの足枷をはめた。
「や、やめてっ!! やだってば……しろぉ!!」
真っ赤な診察台のような椅子に、あっとゆうまに鉄平の体はM字開脚で拘束されてしまった。
鉄平の正面から志狼が退くと、全面鏡張りの壁に脚を大きく開いた鉄平の姿が映った。
「な……っ!!」
「せっかくだから楽しもう」
背後に回った志狼が低く囁く。
後ろから手を伸ばし、鉄平の乳首を軽く摘んだ。
「……いっ!」
散々、舐めしゃぶられ、風呂場でも弄られて、鉄平の乳首はかわいそうなくらいに勃ち上がり、淫らに色付いていた。
「いやぁ! もぅ、そこ……嫌だって! あっ」
もう嫌だと身をよじらせるが、志狼のイタズラな手からは逃れられない。
「あ、あぅ! 嫌ぁ!……やめて!しろう! あ、あ、ん」
イヤイヤと首を振り、拘束された腕や脚を必死で動かす鉄平は可愛かった。
ついつい、いじめたくなってしまう。
「イヤイヤ言う割には勃ってんぞ」
志狼はいやらしい声で言った。
鏡には、ゆるゆると勃ちあがりつつある鉄平のペニスが映っていた。
「もっ、やだ! こんなの……しろうの変態っ!! スケベ親父!!」
「あぁ?」
「しろうのバカ! 変態! 変態オヤジ!! もぅ、外してよっ!」
鉄平の言葉に志狼の目が据わった。
「……タマ」
「早く、外してっ」
「お仕置きだな」
低い声で告げられ
「え? えっ!? 何でっ!?」
鉄平は顔を青くして、鏡越しに志狼を見た。
お仕置きと聞いて、慌てる鉄平をよそに、志狼の手が本格的に全身を撫でまわしはじめた。
「……あっ! や、しろう!」
鉄平の可愛らしいペニスを志狼の大きな手が包む。ゆっくりと上下に動かし、若いぺニスを勃たせていく。
「あっ……やだ……!」
鉄平の脚が揺れて、ガチャリと拘束具が鳴った。
片手でぺニスをしごかれながら、もう一方の手では陰嚢を揉まれる。
拘束椅子に繋がれ、大きく脚を開いた状態で下肢を弄ばれている。
正面が鏡張りなので、その全てが映っていた。鉄平は固く目を閉じて震えるしかできなかった。
「ん、ん、ぁあ!……やっ、いやぁ……!」
鉄平のペニスは硬く勃ち上がり、先走りの汁をタラタラと溢して、亀頭を濡らしていた。
ふいに志狼が離れ、何かを手に持って戻ってきた。
目を閉じていた鉄平は気付いていない。
「あっ!! なに!?」
勃ちあがった鉄平のペニスの根本に、キュッと何かをはめられた。
驚いて目を開けた鉄平は鏡越しに志狼を見た。そして、自分の股間を見る。
「お仕置きって言っただろ」
「や、や……外して! なにこれ!?」
輪っかのようなモノが、ペニスの根本にはめられている。
特殊な素材のコックリングで、志狼が親指でなぞるようにリングに触れるとぎゅっと締め付けがキツくなった。
「ぅあ!」
志狼が鉄平の正面に移動してきた。
そのままキスをして、深く舌を絡ませる。
「んん……ふぅ、あ」
鉄平の小さな唇から耳元に舌を滑らせ、志狼が低く囁いた。
「覚悟しろよ。小生意気な子猫め」
「……あ」
志狼の唇が男臭い笑みを浮かべて、鉄平の耳に甘く噛みついた。
そして、志狼の唇は鉄平の乳首をまた含んだ。
ホテルに入ったときから、ずっと嬲られすぎて、そこは限界まで敏感になっている。
「やぁあ! そこ……もぅ、も、嫌だってば……あ!」
少し触れられるだけでもつらいくらいなのに、志狼はねっとりと舌を這わせ、前歯で甘噛みした。
「いや! あぁあ……あっ! ひ、ぁあ!」
歯で乳首をコリコリとしごかれて、鉄平は悲鳴のような喘ぎ声を上げた。
体がビクつくのを止められない。
「やっ、やぁっ!……ひ、しろぉ!」
やめてほしくて、必死で腕や脚をバタつかせるが、ガチャガチャと拘束具が鳴るだけだった。
最後にじゅるじゅると強く吸われた。
ようやく離れてくれた唇に、ほっとしたように脱力した鉄平だったが、志狼の唇は反対の乳首に移った。
「あぁあ! だめっ……あ!」
同じように濃厚な愛撫を施される。
大きな志狼の手のひらが、むき出しの二の腕から脇腹、内腿と彷徨うように撫でた。
鉄平は志狼の手のひらの動きにも、肌を粟立たせる。
「もぉ、そこやめて……あぅ! しろう……やめて、お願、い……ぁああ……あっ! あっ!」
涙声で鉄平が哀願した。
志狼の唇が乳首から離れ、ゆっくりと下へと移動していく。
ナメクジが這った跡のように、唾液の線を残しながら、臍に舌を突っ込んだ。
「ああ!」
志狼の舌は更に移動し、今度は鉄平の陰嚢を舐めて、ぱくりと口に含んだ。
「ひ!……ぃやっ! あ!」
志狼の大きな口の中で転がすようにしゃぶられる。
左右の陰嚢を同時に含まれ、鉄平の華奢な体が反った。
「ぁあう……ひぃ、あ、あ……あああッッ!!」
口では下肢を愛撫しながら、指先で再び乳首を転がした。
「嫌! いやぁ……! やだやだ……それ、やめて、あ!」
拘束され、逃げようのない体は志狼の愛撫に鳴かされ続けるしかない。
鉄平は啜り泣きのような喘ぎ声で、身悶え続けた。
「……あぁあ……ふ、ぅうう! あ、あ、ぁあ!」
志狼は陰嚢から口を離し、大きな舌で鉄平のペニスを舐めあげた。
根本から亀頭まで、何度も往復して舐める。
「ああ、あ、ひぃ……あぁああ!」
そうして、ゆっくりと熱い口内へと導く。
根本まで咥えて、ぬるぬると舌を這わせた。
「あぁあ……熱、いよぉ……し、ろう……」
鉄平の甘い声に誘われて、じゅぷじゅぷと激しい音を立てて、ペニスを唇でしごいた。
強く吸い上げて、射精を促す。
「あ! あ!……はぁああ! だめっ……いっちゃう……やぁ!」
鉄平がイキそうになった瞬間、根本にはめられたリングがぎゅっと締まった。
「ッッ!? ひ----ッ!! い、ぅああ!!」
鉄平の華奢な体が大きく跳ねた。
「い、やぁ! なんでっ……あ! しろう……しろうっ!!」
ちゅぽんっと、口からペニスを出して、志狼が意地の悪い笑みを浮かべた。
「気持ちいいだけじゃ、お仕置きにならんだろうが」
「やだ……とって! これ、外してぇ……っ」
志狼が鉄平の濡れたペニスを手で捏ねるように愛撫した。
「───ッッ!!……っは! あっぁ! いやぁああっ!」
鉄平が華奢な首を左右に打ち振って悶える。
「や、めてぇ……あ! とって……あぁあ! しろ……ああっ」
「俺はスケベ親父だからな。エロイことさせてもらうわ」
「そ、んなぁ……ヒィ、あ! あっあっ!」
また志狼の熱い口内に含まれた。
「い、やぁああ────ッッ!!」
イクにイケない快楽の中で、鉄平がガチャガチャと拘束具を鳴らして暴れる。
志狼によって開発途中の鉄平の体は、志狼の愛撫に素直に反応し、何度もイキそうになった。
その度に、何度もリングに締め付けられて寸止めされていた。
大きな目を見開き、鉄平はぽろぽろと涙を零した。
「ゆ、るして……あぁ……しろう……ご、めんなさ……あ」
鉄平の泣き声に志狼が顔を上げた。
「ひっく……スケベ親父ってゆって、ごめんなさい……しろぅ……も、ゆるしてぇ」
「タマ……」
あまりにも可愛い泣き顔に志狼の胸が疼く。
「も、ゆわないから……ゆ、して……」
ひまわりの瞳から零れた涙を、ちゅっと唇で吸い上げ
「悪い。いじめすぎた」
志狼はリングを外して、鉄平の頬に啄むようなキスを落とした。
ひっく、ひっく、としゃくりあげる鉄平が可愛くて仕方ない。
今度は最後までイカせるために、再び鉄平のペニスを咥えた。
「あっ……も、いっちゃうよぉ! あ、あ、はぁ!」
限界だった鉄平はあっけなく志狼の咥内に射精してしまう。
志狼はゴクリと喉を鳴らし、一滴残らず飲み干した。
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